知人から”最近、大東亜戦争に関係した本の出版が多いが、著者の独断が多いという手紙に添えて、知人が収集した記事の切り抜き のコピーを封筒一杯送ってくれた。その一つに「親日国の戦跡」と題する読売新聞のコラム記事(4月7日)があった。その内容は3月来日した、インドネシアのジョコ大統領が安倍総理主催の晩餐会で”多くの日本人に、ラジャアンパット、マナド、ブキティンギに足を運んで欲しい、と挨拶されたことについてであった。
ラジャアンパット(西パプアと)マナド(スラウェシ)は、最近マリンスポーツのメッカとして人気が出てきた場所、ブキティンギは西スマトラの高原都市だ。僕はこのうちラジャアンパットを除く二つに出かけたことがあるが、最高の観光スポットであると同時に大東亜戦争の戦跡でもある。ジョコ大統領が何故、この三つを上げたのか真意は解からないが、コラムの筆者は、ここを日本人が訪れることによって過去の日イ両国の歴史をくみ取って欲しいという大統領の気持ちが秘められているのではと書いている。
戦後生まれの大統領はご存知ないかも知れないが、従軍世代が若かった1990-2000年代にかけて、一時日本人の間でインドネシアへの慰霊を兼ねた観光旅行がブームであった。とくにラジャアンパットがある西パプア州は激戦地で、同州のソロンには戦友たちと遺族がお金を出し合って立派な観音像が建てられたが、10年ほど前壊されて、今は愛媛県の宇和に建て直されている。マナドは戦時中はメナドと呼ばれ、日本軍の海軍落下傘部隊が初めて降下した地である。つい最近までこのマナドの市民墓地には、落下傘部隊長、堀内豊秋中佐の遺徳を偲んで現地人が建ててくれた「霊魂」の慰霊碑があったが、何故か撤去されてしまった。ブキティンギには戦争中の第25軍司令部の防空壕が残っている。20年ほど前までは、日本軍による虐殺の現場と喧伝されていたが、インドネシア政府によって公式に否定された。しかし、現地ガイドの中にはまだ虐殺の話をしている者がいるらしい。
日本人のインドネシア観光といえばバリ島であるが、欧州より大きな広がりを持つインドネシアには、バリ島以外にもすばらしい観光スポットが沢山あり、同時に大東亜戦争の戦跡も残っている。ジョコ大統領の提案は、なかなか示唆に富んでいる。もっと日本人は過去の戦争の歴史を知って欲しいというのかもしれない。
ラジャアンパット(西パプアと)マナド(スラウェシ)は、最近マリンスポーツのメッカとして人気が出てきた場所、ブキティンギは西スマトラの高原都市だ。僕はこのうちラジャアンパットを除く二つに出かけたことがあるが、最高の観光スポットであると同時に大東亜戦争の戦跡でもある。ジョコ大統領が何故、この三つを上げたのか真意は解からないが、コラムの筆者は、ここを日本人が訪れることによって過去の日イ両国の歴史をくみ取って欲しいという大統領の気持ちが秘められているのではと書いている。
戦後生まれの大統領はご存知ないかも知れないが、従軍世代が若かった1990-2000年代にかけて、一時日本人の間でインドネシアへの慰霊を兼ねた観光旅行がブームであった。とくにラジャアンパットがある西パプア州は激戦地で、同州のソロンには戦友たちと遺族がお金を出し合って立派な観音像が建てられたが、10年ほど前壊されて、今は愛媛県の宇和に建て直されている。マナドは戦時中はメナドと呼ばれ、日本軍の海軍落下傘部隊が初めて降下した地である。つい最近までこのマナドの市民墓地には、落下傘部隊長、堀内豊秋中佐の遺徳を偲んで現地人が建ててくれた「霊魂」の慰霊碑があったが、何故か撤去されてしまった。ブキティンギには戦争中の第25軍司令部の防空壕が残っている。20年ほど前までは、日本軍による虐殺の現場と喧伝されていたが、インドネシア政府によって公式に否定された。しかし、現地ガイドの中にはまだ虐殺の話をしている者がいるらしい。
日本人のインドネシア観光といえばバリ島であるが、欧州より大きな広がりを持つインドネシアには、バリ島以外にもすばらしい観光スポットが沢山あり、同時に大東亜戦争の戦跡も残っている。ジョコ大統領の提案は、なかなか示唆に富んでいる。もっと日本人は過去の戦争の歴史を知って欲しいというのかもしれない。
しかし、それ以前に日本人に戦争に纏わる正しい教育がされてないのが残念です。
それを利用して、中国や韓国に自虐ツアーを企て斡旋している思想家たちがいるくらいですから。
これからはインドネシアとも、もっと付き合って行くべきと思いますから、こういう機会に観光も良いですね。
マナドは日本で初めての落下傘部隊が降りたところで、戦史に興味のある者にとっては、一度は訪れたい場所ですが、現地には戦跡らしいものは何もありません。堀内隊長の慰霊碑が唯一の昔をしのぶ場所で、先年、海上自衛隊の練習艦隊も慰霊碑に参拝しています。しかし、現地の都合で慰霊碑は撤去されてしまいました。マナド沖にはブケナンという、マリンスポーツの島があり、日本人観光客も多いのですが、ほとんど、過去の事は知らないそうです。
大統領が挙げた三つは、いずれも交通不便なところにあり、パック旅行のコースにはなっていません。観光客を多く呼ぶには、当事国が、魅力あるスポットを作るのが第一です。そのために、日本側から知恵を貸す必要がまず大事です。マナドの落下傘降下地に記念公園を作るのも一つの方法かもしれません。
ブキティンギには、先年、真実を伝えたパンフを有志でつくり、配布してきましたが、数に限度があります。もうパンフは残っていないそうです。