この10年で最強クラスという台風が列島を縦断、各地に被害をもたらしたが、幸い
亡くなった方はほとんどなかった。東京の鉄筋住宅に引きこもっていた僕は、時々
強い風の音に驚かされたが、いつ台風が通過したのかもわからなかった。
首都圏は関西、九州、四国に比べて台風の襲来が昔から少ないが、まだ戦後まも
なく、台風が欧米の女性名で呼ばれていた占領下、二つの台風、キャサリン(昭和
22年)キティ(24年)が襲い、キャサリンでは1930人、キティでも165人の方が亡くな
っている。全国的にも昭和の前半は室戸(昭和9年)枕崎(20年)伊勢湾(34年)の3
大台風で大被害が出て、そのつど2000人から3500人もの犠牲者が出ている。谷崎
潤一郎の「細雪」に書かれている関西大水害(13年)でも六甲の土石流などで690人
が亡くなっている。
幸い平成の時代になってからは、こうした大規模な人的被害の台風は少なくなった。
これは一つには治山、治水といった土木工事の長足な進歩と国民の防災意識の向
上によるものだろう。機会があって、僕は六甲や鹿児島桜島の砂防施設を見学した
ことがあるが、自然災害の多いわが国では、やはり防災施設が不可欠なことを知った。
最近、日本ではダムで代表される土木(civil engineering)工事が税金のムダ使いの
代表格にされ、悪者視されている。しかし、本来、土木は”civil"のためのものである。
頭からダムを悪者にせず、防災上必要な工事まで凍結してはならない。
亡くなった方はほとんどなかった。東京の鉄筋住宅に引きこもっていた僕は、時々
強い風の音に驚かされたが、いつ台風が通過したのかもわからなかった。
首都圏は関西、九州、四国に比べて台風の襲来が昔から少ないが、まだ戦後まも
なく、台風が欧米の女性名で呼ばれていた占領下、二つの台風、キャサリン(昭和
22年)キティ(24年)が襲い、キャサリンでは1930人、キティでも165人の方が亡くな
っている。全国的にも昭和の前半は室戸(昭和9年)枕崎(20年)伊勢湾(34年)の3
大台風で大被害が出て、そのつど2000人から3500人もの犠牲者が出ている。谷崎
潤一郎の「細雪」に書かれている関西大水害(13年)でも六甲の土石流などで690人
が亡くなっている。
幸い平成の時代になってからは、こうした大規模な人的被害の台風は少なくなった。
これは一つには治山、治水といった土木工事の長足な進歩と国民の防災意識の向
上によるものだろう。機会があって、僕は六甲や鹿児島桜島の砂防施設を見学した
ことがあるが、自然災害の多いわが国では、やはり防災施設が不可欠なことを知った。
最近、日本ではダムで代表される土木(civil engineering)工事が税金のムダ使いの
代表格にされ、悪者視されている。しかし、本来、土木は”civil"のためのものである。
頭からダムを悪者にせず、防災上必要な工事まで凍結してはならない。
話しは戻りますが、ダムでも必要なものはありますから、きちんと地形などを考慮し、考えるべきです。
前原さんが、ダム建設の代わりに森林の保水性を高める、といっていたのに驚きました。日本の山の現状はご指摘の通りです。森は一朝一夕に出来るものではありません。昔、日本の森林が健全であったときにも台風や大雨で大被害が起きています。わが国の置かれた宿命なのです。彼が発言すると、なにか数年前、幹事長だったときのニセメール問題を想起します。後で
”すみません”と謝罪されても困ります。
今朝(10日)日テレの報道番組をみたらキャサリン台風の視点から治水ダムの必要性を取り上げていました。
在日外国人の地方参政権の視点は同感です。