クレージー・キャッツの谷啓さん(78)が急死した。同世代の一人としてショックだ。
新聞報道によると、谷啓さんは自宅の二階への階段を登ろうとして、つまづき前
のめりに転倒して頭を強打したのが原因だとのこと。病気ではなく、いってみれば
事故死なのである。
年をとると誰も足腰が弱くばってくる。僕も70歳代前半までは毎朝元気に最低5千
歩は歩いていたが、最近はめっきり弱くなり、自宅の外の階段の上り下りにも手す
りのお世話になっている。うっかり足を踏みはずし転倒するのが恐いのである。寝
たきり老人のほとんどは転倒によるものだそうだ。
転倒は老人でなくとも恐い。老妻の妹は十数年前、住んでいた集合住宅の同じ棟の
隣人の引越しの手伝いをしていて、階段で足をすべらし、頭を強打、谷啓さんと同じ
脳挫症で死亡している。打った直後はたいしたこととは思わなかったが、打ち所が
悪かったのである。まだ50歳代の若さであった。
最近、病院や老人施設では、高齢者の転倒防止のバリア・フリー化が進んでいるが、
公共の交通機関を始め、街中の施設はまだまだである。いわんや昔から住んでいる
自宅などは、年寄りにとっては危険である。僕の実際の体験でもスリッパーを履き損
なって危うく転びそうになった。
スイスでは高齢者の死亡原因の第4位は事故死で、その事故死の半分以上は転倒
によるものだという。転ばぬ先の杖というが、僕ら老人は、もう一度、自分の住んでい
る周囲を点検してみよう。
新聞報道によると、谷啓さんは自宅の二階への階段を登ろうとして、つまづき前
のめりに転倒して頭を強打したのが原因だとのこと。病気ではなく、いってみれば
事故死なのである。
年をとると誰も足腰が弱くばってくる。僕も70歳代前半までは毎朝元気に最低5千
歩は歩いていたが、最近はめっきり弱くなり、自宅の外の階段の上り下りにも手す
りのお世話になっている。うっかり足を踏みはずし転倒するのが恐いのである。寝
たきり老人のほとんどは転倒によるものだそうだ。
転倒は老人でなくとも恐い。老妻の妹は十数年前、住んでいた集合住宅の同じ棟の
隣人の引越しの手伝いをしていて、階段で足をすべらし、頭を強打、谷啓さんと同じ
脳挫症で死亡している。打った直後はたいしたこととは思わなかったが、打ち所が
悪かったのである。まだ50歳代の若さであった。
最近、病院や老人施設では、高齢者の転倒防止のバリア・フリー化が進んでいるが、
公共の交通機関を始め、街中の施設はまだまだである。いわんや昔から住んでいる
自宅などは、年寄りにとっては危険である。僕の実際の体験でもスリッパーを履き損
なって危うく転びそうになった。
スイスでは高齢者の死亡原因の第4位は事故死で、その事故死の半分以上は転倒
によるものだという。転ばぬ先の杖というが、僕ら老人は、もう一度、自分の住んでい
る周囲を点検してみよう。
今のような高齢化社会は想定していませんでした。だから昔の日本家屋には転倒防止設備などありません。多分、谷啓さんのお宅の階段も昔ながらのものだったのでしょう。身障者と違って、老人は外出先で、いちいち車イスを頼むわけにもいかず、不便です。せめて降りのエスカレーターでもあれば便利なのですが。やはり恥ずかしがらず、杖を持つべきかもしれません。