5か月ぶりにドバイを訪れた。この間、世界規模の不況の波で、さすがのドバイも
崩壊した。ドバイの夢の計画も砂漠の蜃気楼にすぎなかった、といった報道が日
本のマスコミを賑わせた。本当にそうなのだろうか。48年前(昭和37年)の取材の
さい同行のKカメラマンが撮った写真が縁で招待を受けた僕は、たった3泊の旅だ
ったが、ドバイの現実をかいま見てきた。以下はその印象記。
ドバイはこれから6月にかけてが、1年の中で一番暑い時だという。陽が沈みやっと
暑さがおさまった頃、僕はホテル5階のレストランのバルコニーの椅子に腰掛け、グ
ラスを傾けようとしたが、とても耐えられない、暑さではなく、近くに建設中のホテル
の工事現場から響いてくる騒音である。午後8時をとっくに回っているのにだが。
5日はむこうは休日ではない。普段の火曜日なのだが、写真展のオープンセレモニー
の会場横のショッピング・モールは昼間なのに買物客がある。高級ブランド品を売って
いる店ばかりなのだが、信じられない。僕らが泊まったホテルはマリーナ地区の高級
ホテルだが、外国からの観光客は11月の訪問の時と同じ、減っているようには見られ
ない。真っ赤に日焼けした欧米人が楽しそうに休日を楽しんでいた。
でも不況は不況のようだ。観光の中心地であるクリーク(入り江)まで乗ったタクシーの
運転手は観光客の数が減ってきたとこぼしていた。街中を走っても工事をストップして
いるように見える工事現場もあった。それでも外国からの出稼ぎ労働者を運ぶ朝晩
の風景は、僕の目には前回昨年11月と同じように見えた。
(続)
崩壊した。ドバイの夢の計画も砂漠の蜃気楼にすぎなかった、といった報道が日
本のマスコミを賑わせた。本当にそうなのだろうか。48年前(昭和37年)の取材の
さい同行のKカメラマンが撮った写真が縁で招待を受けた僕は、たった3泊の旅だ
ったが、ドバイの現実をかいま見てきた。以下はその印象記。
ドバイはこれから6月にかけてが、1年の中で一番暑い時だという。陽が沈みやっと
暑さがおさまった頃、僕はホテル5階のレストランのバルコニーの椅子に腰掛け、グ
ラスを傾けようとしたが、とても耐えられない、暑さではなく、近くに建設中のホテル
の工事現場から響いてくる騒音である。午後8時をとっくに回っているのにだが。
5日はむこうは休日ではない。普段の火曜日なのだが、写真展のオープンセレモニー
の会場横のショッピング・モールは昼間なのに買物客がある。高級ブランド品を売って
いる店ばかりなのだが、信じられない。僕らが泊まったホテルはマリーナ地区の高級
ホテルだが、外国からの観光客は11月の訪問の時と同じ、減っているようには見られ
ない。真っ赤に日焼けした欧米人が楽しそうに休日を楽しんでいた。
でも不況は不況のようだ。観光の中心地であるクリーク(入り江)まで乗ったタクシーの
運転手は観光客の数が減ってきたとこぼしていた。街中を走っても工事をストップして
いるように見える工事現場もあった。それでも外国からの出稼ぎ労働者を運ぶ朝晩
の風景は、僕の目には前回昨年11月と同じように見えた。
(続)
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