「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”閉じ籠り”からの脱出 老妻の71年前の同窓会に同行の旅

2016-09-23 05:29:41 | 2012・1・1
”暑さ寒さも彼岸まで”というが、昨日「秋分の日」を過ぎた途端、東京では秋冷を感じるようになった。つい最近まで暑い暑いといっていたのがウソのようだ。今日これから併せて168歳の老夫婦は、長野へ一泊二日の旅にでる。老妻が71年前、卒業した国民学校(小学校)の同窓会に出席するので、それに付き添っての旅だ。今年になって、家に閉じこもりがちで、外出機会が減り、今回もあまり乗り気ではなかったのだが、思い切って同行を決意した。

一泊二日の旅といっても、往復新幹線を使用、二人でホテルに泊まれば、5万円近くかかる。年金生活にとっては、かなりの出費である。そこで、今回も急ぐ旅ではない、往復高速バスを使用、宿もネットで格安ホテルを探した。この結果、3万円ほど節約になった。一瞬にして通りすぎる車窓の景色の新幹線よりは、ゆっくりとしたバスの窓から見る景色の方がよいし、温かみのある小さな宿の方が老人にはよい。

老妻が同窓会に出席している間、僕は善光寺を参拝、周辺を散策したいと思っている。長野は僕にとって学校を出て初めて勤めた地であり、老妻と結ばれた地でもあり想い出深い。70年近く前、駆け出しの地方記者の僕はは、自転車に乗り、毎日坂の多い長野の町を走りまわった。善光寺の境内にはインドのネルー大統領から贈られた白い牛が参詣客の人気を集めていた頃である。

家に閉じ籠り、過去の想い出ばかりに耽っていては健康によくない。老夫婦そろって、こうしてささやかな旅に出られるだけで幸せである。初秋の信濃路の旅を楽しんでくる。

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