チリ炭鉱の落盤事故で69日間も700㍍の地下に閉じ込められていた32人の救出の模様をテレビでみた。救出用のカプセルが直径70㌢の竪穴をピストン輸送して作業員が次々に地上に運び出されてくる。まさに「奇跡の生還」である。恐らく世界中の人がこのテレビ画面に釘付けにされ喜んだことだろう。
わが国もかっては石炭王国であったが、2002年の釧路海底の太平洋炭鉱を最後に"ヤマ”の灯は消え、今は一つも炭鉱はない。戦後の20年から30年代にかけて石炭は"黒いダイヤ"といわれ、石炭産業が繁栄した時代があったが、炭鉱事故も多かった。毎年どこかの炭鉱で爆発や落盤事故で尊い人命が失われた。そのたびに新聞の一面トップの記事になったのを覚えている。
日本ではあまり報道されないが、中国では毎年、各地で炭鉱事故が多発している。ネット情報によると、2001年から04年まで毎年6000人以上が事故で死亡し、05年には3341件の事故が発生、5000人が犠牲になっている。中国では電力の70%は火力に依存しているが、大規模の炭鉱は少なく、小規模の設備の悪い炭鉱が多い。そのため事故が多発している。
チリの「奇跡の生還」の模様は、ノーベル平和賞の時と違って中国のテレビも放送したが、早速ネット上に”中国はチリに学ぶべきだ”といった書き込みが殺到したという。人権無視は人命無視に通ずる。どうだろうか。かりに中国で今回のチリと同じような事故が起きたとしても、国際的な関心もなく。協力も得られないのではないだろうか。
わが国もかっては石炭王国であったが、2002年の釧路海底の太平洋炭鉱を最後に"ヤマ”の灯は消え、今は一つも炭鉱はない。戦後の20年から30年代にかけて石炭は"黒いダイヤ"といわれ、石炭産業が繁栄した時代があったが、炭鉱事故も多かった。毎年どこかの炭鉱で爆発や落盤事故で尊い人命が失われた。そのたびに新聞の一面トップの記事になったのを覚えている。
日本ではあまり報道されないが、中国では毎年、各地で炭鉱事故が多発している。ネット情報によると、2001年から04年まで毎年6000人以上が事故で死亡し、05年には3341件の事故が発生、5000人が犠牲になっている。中国では電力の70%は火力に依存しているが、大規模の炭鉱は少なく、小規模の設備の悪い炭鉱が多い。そのため事故が多発している。
チリの「奇跡の生還」の模様は、ノーベル平和賞の時と違って中国のテレビも放送したが、早速ネット上に”中国はチリに学ぶべきだ”といった書き込みが殺到したという。人権無視は人命無視に通ずる。どうだろうか。かりに中国で今回のチリと同じような事故が起きたとしても、国際的な関心もなく。協力も得られないのではないだろうか。
中国は人の命を命とは思っていません。中国に原爆が落ち30万人くらいが犠牲になったとしても大したことはないと言い切る国です。炭鉱に事故が起きたとて、人口調整になってよいと思っているかもしれません。中国も北朝鮮と同じで、中央のみで国が動いています。中国にチリのような事故が起こっても世界は騒ぎませんが、日本だけはあたふたとして自国での出来事のような対応をするでしょう。
10数年前、フィリッピン人の鉱山研修で太平洋炭鉱の海底坑へ入ったことがありますが、あまり気持ちはよくありませんでしたが、よい経験でした。