「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

90歳老後の幸せ 徳川家康の遺訓

2019-09-07 11:42:10 | 2012・1・1
家人が近所の図書館から作家、佐藤愛子さん(96)のベストセラー「九十歳何がめでたい」を借りてきたので遅まきながら一気に読ませて頂いた。自分が卒寿の歳に差し掛かり、人生の先輩として参考になることが多かったが、僕の読後感は人生、やはり徳川家康の遺訓”人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し"ではないかという結論であった。

佐藤愛子さは直木賞作家で、父親は佐藤紅録、義父兄サトーハチロ―と文人一家だが、半生は離婚、破産の繰り返し、波乱万丈だったが、現在はお元気で東京の娘さん一家と同じ屋根の下に暮らし、夏場は北海道浦河で別荘生活を楽しまれている。一般老人からみれば幸せ一杯だ。

そんな佐藤さんだが、88歳の時、最後の作品「晩鐘」を書きあげ、これで”何もかも御終い”と思い、ゆっくりとした老後の生活に入った。ところが、いつまでもベッドでモソモソしていて気が籠らないのだそうである。佐藤さんは今年96歳にして「冥界からの電話」という新作品を出版した。自分のことで恐縮だが、僕も12年来ブログに駄文を書いているが、性格なのだろうか、のんびりできない。昔はのんびり出来ないのは”貧乏根性”といったが、長生きしたければのんびりしてはいけない。家康はあの戦乱の世に73歳の長寿を全うしている。


























































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