「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

モンゴル力士の優勝 日本人力士の不甲斐なさ

2015-05-25 04:45:18 | Weblog
大相撲の優勝は千秋楽結びの一番で、優勝の常連力士、東の横綱モンゴルの白鵬が、モンゴルの西の横綱日馬富士に負けて、新鋭の関脇、照の富士が初めて優勝賜杯を手にした。照の富士もこれまたモンゴル出身の力士である。大相撲はここ数場所、人気が回復してきて連日大入りの満員、ご同慶の至りだが、優勝後の君が代が、なにか”うつろな”ように聞こえたのは僕だけではないだろう。

日本人力士の優勝はこの10年近く出ていない。調べてみたら最後の日本人力士の優勝は平成18年1月場所の栃東で58場所遠ざかっている。(日本に帰化した旭天鵬を除く)これは異常である。大相撲はよく国技と言われ、単なる勝った負けたのスポーツではないといわれる。例えば、千秋楽という言葉一つ取ってみても、語源は、法会(ほうえ)の終りに演奏される雅楽の名から出ている。土俵上の所作にも伝統がうかがえる。

日本の力士はどうなっているのか。昨年、豪栄道が大関に昇進したが、昇進後の成績は37勝37敗の五分でとても大関の成績ではない。しかも今場所はケガで仕方がないとはいうものの、途中休場して、本来なら優勝した照の富士と当るところだったのに、相撲を面白くないものしてしまった。若い力士の中には、大相撲をプロレスと勘違いしている者もいる。土俵上での、あの動物のような咳払いは国技をなんと心得ているのだろうか。白鵬がやめるよう忠告したようだが、相撲協会は取り合わないらしい。

大相撲が八百長問題で大揺れし、国技に閑古鳥が泣いたのは僅か数年前の事だ。照の富士の台頭で大相撲のモンゴル力士時代は、まだまだ続きそうだが、日本人力士が、こういったテイタラクでは、やがて大相撲も衰退してしまうだろう。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハングリー精神 (chobimame)
2015-05-25 16:05:14
日本人には、もう出来ないスポーツかもしれません。
汗をかく事を嫌い、デスクワークで管理職狙い。
または、楽して儲けたいと思ったり。
今の若い世代は、カッコいいことしかしませんから、サッカーやテニスはしても、相撲はしな
いのでしょう。
それに甘やかされて育てられているので、厳しい修行は出来ません。
これからも一攫千金を狙って、貧しい国から力士を目指してやってきます。
そのうち優勝したら、力士の出身国の歌が流れるようになるかもしれません。
出身国の国歌 (kakek)
2015-05-25 18:23:58
chobumame さん
冗談ではなく、相撲の国際化が始まり優勝力士の国歌が国技館で流れるかもしれませんね。それにしても琴勇輝のせき払いは止めさせるべきです。国技に反するマナーです。

コメントを投稿