中東諸国歴訪中の安倍晋三首相が昨日UAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビでムハマンド副大統領兼首相と会談、原子力協定に署名、会談後共同声明が発表になった。51年前の事だが、僕は当時勤めていた新聞社の移動特派員として、たった1時間だが砂嵐舞うアブダビの飛行場に給油のため立ち寄ったことがある。立派な近代都市に発展した今のアブダビの姿をテレビでみて感無量だ。
1962年11月、僕はカイロを出発点にシリア、レバノンをけ経てイエメンを経由してUAEのドバイに1週間滞在した。当時はドバイもアブダビも英国の保護領で「休戦海岸土侯国」を構成する一つであった。取材目的は”アラビアンナイトは生きている」とい新年企画であった。僕はカメラマンと一緒にドバイ飛行場から小型のプロペラ機に乗ってカタールのドーハに向かったが、途中給油のためアブダビ飛行場に立ち寄った。
当時のアブダビ飛行場は舗装された滑走路はなく、砂漠のなかに小さな管制塔があっただけだった。今でも僕の記憶にあるのだが、僕らの飛行機が給油していると、当時英国の保護領に駐在していた若い外交官の政務官(political agent)がやってきて、見ず知らずの僕らに向かって如何にアブダビでの生活が厳しいかを涙を流さんばかりに訴えてきた。
アブダビに石油が発見されたのは1958年だが、当時はまだ貧しい砂漠の中の土侯国だった。米国のタイム誌が”アブダビのシェイク(土侯)は紙幣は虫に食われるという理由から拒否し硬貨だけを受け取る”と未開ぶりを揶揄して書いていたほどだ。今は、ドバイに負けじ劣らず超高層ビルが林立する近代国家に変容している。成田空港から週に4便も同国のエティハド航空の直航便が飛んでいる。まさに隔世の感がある。
1962年11月、僕はカイロを出発点にシリア、レバノンをけ経てイエメンを経由してUAEのドバイに1週間滞在した。当時はドバイもアブダビも英国の保護領で「休戦海岸土侯国」を構成する一つであった。取材目的は”アラビアンナイトは生きている」とい新年企画であった。僕はカメラマンと一緒にドバイ飛行場から小型のプロペラ機に乗ってカタールのドーハに向かったが、途中給油のためアブダビ飛行場に立ち寄った。
当時のアブダビ飛行場は舗装された滑走路はなく、砂漠のなかに小さな管制塔があっただけだった。今でも僕の記憶にあるのだが、僕らの飛行機が給油していると、当時英国の保護領に駐在していた若い外交官の政務官(political agent)がやってきて、見ず知らずの僕らに向かって如何にアブダビでの生活が厳しいかを涙を流さんばかりに訴えてきた。
アブダビに石油が発見されたのは1958年だが、当時はまだ貧しい砂漠の中の土侯国だった。米国のタイム誌が”アブダビのシェイク(土侯)は紙幣は虫に食われるという理由から拒否し硬貨だけを受け取る”と未開ぶりを揶揄して書いていたほどだ。今は、ドバイに負けじ劣らず超高層ビルが林立する近代国家に変容している。成田空港から週に4便も同国のエティハド航空の直航便が飛んでいる。まさに隔世の感がある。
アラブ諸国は、今はオイルマネーに沸いていて、平均的に近代化をしている豊かなイメージ以外ありません。昔とは全く違う顔なのですね。
何故なのか僕にも解りません。石油は無制限ではありませんから、アラブ側はそれを見越してのものなのでしょうか。福島原発で、あれだけの犠牲を払っておきながら、他国にこれを勧めるというのは、正直いって理解でません、それだけ利益が上がるものなのでしょう。
中東にも、トルコをはじめエネルギー自給率が低い国もあるからではないでしょうか?石油や天然ガスは、中東でも国により大きく偏在しているようです。トルコは、石炭の比率も高く、日本のように過大な中東の原油依存度がありません。今後のエネルギー戦略として、中東依存度を更に下げるため、再生可能エネルギーのように補助金漬けで、技術開発未完了の高コストな電力ではなく、現実味のある原子力発電を選択したのではないでしょうか?
もし核兵器開発をも意図しているのならば、ちょっと心配ですが。ただ、中東にはイスラエルのように、核武装はするけれども、原発は建設しないという選択をしている国もあります。原発はテロや通常兵器によるプラントへの奇襲によって総電源を失うと、最悪、核爆破をおこせますし、水蒸気爆発や水素爆発であっても、その後の放射性降下物による被害も甚大です。核武装をするが、原発は建設はしないというのが、軍事的には最強なのだと思います。
kakekさん
日本の経済再生には、新興国との競争優位な分野が必須です。残念ながら、デジタル家電やスマホ、太陽電池など、ガンガンと強化されている韓国、中国などに勝つのは容易ではありません。一方、少子高齢化しつつある成熟社会になっていく日本で、内需を増やそうとすると、公的支出ばかり増えて、赤字国債発行で財政負担がもちません。韓国やドイツのように輸出比率をもっと上げなければ、若者への雇用も増やせないと思います。原子力プラントメーカーでは、フランスのアレバが1位ですが、それに次いで、東芝、三菱重工、日立製作所が世界市場で圧倒的な強みがあります。原子力産業は技術格差が、参入障壁となりやすく、韓国やロシア、中国の追随を振り切れる可能性が残っている数少ない分野の一つだと思います。長年にわたり、米国が宇宙・後期産業で世界市場での寡占で利益率が高いのと同様です。これからの日本の成長戦略といっても、下手に新興国にまけてしまう分野で戦うと、開発は日本が負担するけれども、商業化の段階では、日本は負けてしまったのでは、意味がありません。今後仮に、日本での原発再稼働がゼロであっても、他国への輸出産業として、子供世代や孫世代の雇用をシッカリと確保する必要があるとおもいます。欧米のように兵器産業で稼ぐより、はるかに許容されると思います。人道主義の仮面をかぶっていますが、スウェーデンなども兵器輸出が得意です。
1990年代の初め頃、JICAの炭鉱技術の研修でフィリッピンの研修員と北海道へ旅行した時のことを思いだします。1960年代には世界でも最高の採炭技術を誇った日本でしたが、90年代には各地の炭鉱が閉鎖され、岩見沢の研修施設は老朽化し、指導者も高齢化していました。日本の原発技術も今は最高水準ですが、各地の原発が止まれば、石炭と同じ運命をたどることになるでしょう。変な連想をしました。