「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

気になる多発する現代版「姨捨山」

2017-06-02 05:28:43 | 2012・1・1
産經新聞の6月1日付け首都圏版の社会面横組み雑報欄に”ロッカー死体遺棄事件2年情報呼びかけ”という小さな記事が載っていた。僕も忘れかけていたが、2年前、JR東京駅構内のロッカーの中からトランク詰めの老人女性の遺体が発見された。記事は2年経過してもいまだに被害者の身元さえ発見されず未解決なので、所轄の丸の内警察署が、被害者の似顔絵入りポッケット.ティッシュを配布、解決へ改めて協力を求めているというものだ。

日本の首都東京の表玄関口、東京駅構内で起きた、いわば象徴的な現代版”姥捨山”事件である。これが2年経過してもまだ未解決とは驚きである。しかし、毎日、新聞を見ていると、あまりにも老人にかかわる事件事故が多すぎる。同じ日の産經新聞都内版には”民家で高齢者女性死亡、男が首切り搬送”という記事があった。個人秘密情報の関係からか、持って回った表現だが、50代の息子が介護疲れからか、80代の女性を殺して自分も死のうとした心中未遂事件である。調べると、東京では前日も渋谷区神山町の3階建ての住居で80代の老夫婦の遺体が発見されたり、練馬区春日町では、住民の女性(80代)が首にベルトを捲かれ死亡しているが、詳報も続報もなく詳細は不明だ。

福井県敦賀市の海岸でも80代の男性の遺体が放置され、50代の息子が保護責任者遺棄で逮捕された。北海道の砂川でも80代の女性が親類の男たちよってカネを奪われたうえ土中に埋められた事件もあった。こういった事件が全国的に日常茶飯事のようになってきたのだろうか。新聞が詳しく系統的に伝えなくなってきたのでよく判らない。佐藤愛子さんの「九十歳何がめでたい」がベストセラーになっているそうだが、現代は長寿万歳の時代ではなくあってきたのか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿