「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         二所が関部屋の閉鎖と社民党の斜陽

2013-01-23 07:09:27 | Weblog
大相撲では昔からの部屋の結びつきから「一門」という言葉を使うが、出羽海、高砂、伊勢が浜、時津風、二所が関と五つある「一門」頭の二所が関部屋が今場所限りで閉鎖される。親方が長期病気静養で部屋の維持が出来なくなったからだという。二所が関部屋といえば先日物故した昭和の大横綱、大鵬を始め玉錦、玉の海などの横綱を輩出した由緒ある大部屋だけに残念だ。

一つの歴史の流れを感じるが、暮れの総選挙で大敗した社民党の凋落ぶりにも同じ感じを抱く。社民党は1996年1月、日本社会党から名称を変更した戦後の由緒ある政党だ。50年代あら60年代にかけては日本社会党は衆院で140議席を維持していたが、現在は衆参国会議員数は僅か4人しかいない。先の総選挙の比例代表得票数もたった2.3%、総得票数も142万票という凋落ぶりだ。その斜陽を象徴するかのように、長年党本部が入っていた三宅坂の「社会文化会館」も近く取り壊されるという。

社民党本部の引っ越しに伴ってロビーにある浅沼稲次郎(旧日本社会党委員長)の銅像が重すぎて移転が問題になっていると新聞に書いてあった。浅沼委員長が日比谷公会堂で右翼の少年によって刺殺されたのは196010月だった。その直後の九州11月場所で、大鵬が初優勝をしている。大鵬親方の鬼籍入り、二所が関部屋の閉鎖そして社民党の大凋落そして本部の移転など一つの歴史の終わりを感じる。

同じく暮れの選挙で大敗した民主党はどうなのか。なにか僕には社民党と同じ道をたどっているように思えてならない。

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6 コメント

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外人揃い (chobimame)
2013-01-23 16:03:24
意味合いは違いますが、相撲も社民党も外人揃いで、内部組織が酷すぎます。だからシラケます。そして2つとも時流にあいません。
相撲は、ハングリー精神を無くし、男か女かわからないような男子が増えている近年では、裸にまわしというスタイルだけでも人材確保が難しいです。しかも横綱は外人で、日本人のヒーローにはなりません。
社民党は、まだゲバ棒を懐かしんでいるかのような空気しかあらず、日本の主権を否定し、この後に及んでも心底では拉致を否定しているのがミエミエで、母国に向かってマンセーと叫んでいそうな出身の怪しい議員では、
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自然消滅 (kakek)
2013-01-23 18:09:07
chobimame さん
大相撲は改革によって、今場所をみると多少観客が戻ってきているようです。しかし、所詮伝統の上に立っている国技です。外国人がいつまでもトップの座にいては人気は昔のようにはなりません。一方の社民党は唯我独尊どの国の政党でだかわかりません。自然消滅でしょうね。民主党も徹底した党内改革をしなければ、社民党と同じ運命です。
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東京裁判史観は残った (lordyupa)
2013-01-24 10:43:33
1920年代生まれの往年の名力士たちが、朝潮(1988年59才で)、栃錦(1990年64才で、若乃花(2010年82才で)と、次第に、亡くなってゆき、寂しい気もします。kakekさんも書かれておられるように、相撲界で、この五十年のあいだの最大の変化は、幕内力士に占める外国人力士が約4割にまで増えて、純粋日本生まれの力士による相撲界への人材供給ができなくなっている点だと思います。これから日本社会全般で、少子化がすすむなかで、原油・天然ガス・石炭・食糧などと同様に、海外からの人材輸入に頼らなければ社会がもたないという予兆のようにも感じます。

ブロガーの書かれたように、社会党に続いて、今後、民主党も、ジリ貧状態になると思います。ただ残念なのは、自民党の金丸信から始まる「日本の土下座外交」、羽田孜の「謝罪外交」、先般ブロガーの書かれた宮沢首相ー盧泰愚大統領との1991年の日韓首脳会談などが、ぞくぞくと露払い役をして、そのとどめを刺したのが、1995年の社会党の村山富一談話。これほど日本の国益を損なう行為はないでしょう。いまだに、能天気な鳩山元首相は、中国の南京大虐殺記念館での、謝罪パフォーマンスをやっている。司馬遼太郎の「・・樅の木は残った・・」ではないですが、「東京裁判史観は残った」ままです。
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山本周五郎でした(訂正) (lordyupa)
2013-01-24 14:19:39
歴史小説「樅の木は残った」の著者は山本周五郎でした。
・・・実質、社会党は消滅したが、『歪められた歴史観』は、退治できずに、残ってしまいました。

英国は、1840年のアヘン戦争から始まり、中国に対して、植民地獲得のため、侵略に次ぐ侵略をつづけ、南京条約で香港島を領有、北京条約で九竜などを獲得。香港を中国への侵略拠点とする象徴が、九竜租借条約。アヘンの持ち込みによる中国側の被害は、筆舌につくせぬ甚大であったと思う。ところが、不思議なことに、1949年人民革命後の中国は、「香港を返還せよ」と英国に要求しなかった。かつての国民党のように、軍事的な実力行使により、英国から奪還しようともせず、九竜租借条約を承認している。日本は敗戦とともに、かつての植民地をすべて放棄したが、連合国の多くは、戦後も、数年から数十年、香港にいたっては、1997年にいたるまで、放置している。全く、謝罪しない英国に対して、なぜ、「反英」を、唱えずに、「反日」には、それほど執着するのか?
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外国人依存 (kakek)
2013-01-24 17:55:34
lordyupa さん
少子高齢化による数十年後の日本の社会が目に浮かんできます。今は大相撲だけですが、将来必ず質的にも量的にも日本人の人材不足の時代が到来します。すでに一部の企業では、外国人留学生のリクルートを始めています。これに対して、僕の見る限りまだ、その準備や対策がないようです。外国人に国造りを依存しているUAEは、ある意味では参考になります。
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東京裁判史観 (kakek)
2013-01-24 18:15:45
lordyupa さん
僕ら昭和1ケタは、まさに東京裁判史観の中で戦後生きてきた世代です。朝日新聞、世界、朝日ジャーナルを読んできた世代です。同じ世代の政治家も同じです。それに戦後の貧困から立ち上がろうと、猛烈に働いてきた世代ではないかと思います。このため、何事も臭いものには蓋をと、いたずらに事なかれ主義だったのではないかと反省しています。この昭和1ケタ世代から教育を受けのが団塊世代です。団塊世代(全共闘世代)がダメなのは民主党で証明ずみです。今こそ若い世代が、しっかりした歴史観の下で、じっくり腰を据えて国造りをする時ですね。
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