「養老院」というと、暗い、貧しい、汚いといったマイナス・イメージだ。
事実、僕の脳裏には昭和30年代のはじめ取材のため訪れた東京・板橋の
養老院の孤独な老人たちの姿が残っている。汚い畳の大部屋で内職の袋
かけをしていた姿である。横浜の聖母の園・養老院の火事で100人ちかい
老女が亡くなった惨事は昭和30年2月であった。建物が旧海軍の木造二階
建ての老朽施設だっただけにあっという間に全焼してしまった。
半世紀を経た今この「養老院」のイメージは払底された。全国各地の老人
施設は格段と改善された。とくに有料の老人ホームの中には高級ホテル
より立派なものもある。友人が外国旅行の間、母親のために借りた施設も
"絢爛豪華”だった。ただ値段のほうも五つ星なみだったという。
好いことずくめのようだが、現実はそうではない。昨夜のNHKテレビに
よれば、身内の老人介護をめぐって、最近だけで10件もの刑事事件が
発生している。まさに悲劇である。先日、僕の先輩の一人が青あざの
腕をみせて「妻の認知症介護の勲章です」と笑っていった。笑っている
程度ならいいのだがー。高齢社会の到来で、75歳の僕のまわりにも
確実に老老介護が始まってきた。
事実、僕の脳裏には昭和30年代のはじめ取材のため訪れた東京・板橋の
養老院の孤独な老人たちの姿が残っている。汚い畳の大部屋で内職の袋
かけをしていた姿である。横浜の聖母の園・養老院の火事で100人ちかい
老女が亡くなった惨事は昭和30年2月であった。建物が旧海軍の木造二階
建ての老朽施設だっただけにあっという間に全焼してしまった。
半世紀を経た今この「養老院」のイメージは払底された。全国各地の老人
施設は格段と改善された。とくに有料の老人ホームの中には高級ホテル
より立派なものもある。友人が外国旅行の間、母親のために借りた施設も
"絢爛豪華”だった。ただ値段のほうも五つ星なみだったという。
好いことずくめのようだが、現実はそうではない。昨夜のNHKテレビに
よれば、身内の老人介護をめぐって、最近だけで10件もの刑事事件が
発生している。まさに悲劇である。先日、僕の先輩の一人が青あざの
腕をみせて「妻の認知症介護の勲章です」と笑っていった。笑っている
程度ならいいのだがー。高齢社会の到来で、75歳の僕のまわりにも
確実に老老介護が始まってきた。
医学の進歩に 寿命は延びましたが、
バッックアップ態勢がありません。
本来は誰が見るべきなのか・・・
自分の人生の終末期を 考えることが大事ですね。
好くなりましたが、心の問題が
置き去りになっています。
kasaruさんの問題と同じです。
介護する側の大変さはもちろん考えなければ
いけませんが、何か違和感を覚えます。
そんな金ピカ設備を利用する方々は望んでいる
のかなって。
理想は子供時代に経験した同居ではないでしょうか。
おじいちゃんと孫が接することは貴重な時間に
思えます。
今様にマッチさせるかが問題です。