運動不足解消のため昨日も自転車に乗って自由が丘の無人スタンドへ行き、赤かぶ(200円)大根(150円)小松菜(150円×3)を買ってきた。計650円(写真)。老妻はこれでお正月のお雑煮の材料はそろった、と大喜びだ。老夫婦二人だけの正月である。若い時と違って御節料理も家で作るのはやめようと思うのだが、やはりそうもゆかないらしい。
無人スタンドで買ってきた野菜はドロつきなのがよい。東京の区部では最近ドロを見たり触れる機会がまったくなくなってしまった。それだけに、ドロがなにか新鮮なものに感じるから不思議だ。戦前僕が住んでいた目川ぞいの町では、大通から一歩入ると舗装されていなかった。ちょうど今ごろの季節は、霜が降りサクサクと音をたてながら通学するのが楽しみだった。
露地のドロ道の上では釘倒しの遊びもできた。五寸釘をドロ道に差し、これを別の釘を打ち込んで倒すという遊びだったと思う。その傍らでは、多勢の子どもが"陽なたぼっこ”をしており、寒くなると「おしくら饅頭」で暖をとった。”おしくら饅頭、押されて泣くな”-あの頃は、東京のどこへ行っても子どもたちの元気な声がしたものだったが。
暮の今ごろは今より寒かったような気がする。カラッ風が吹く中、子どもたちは霜焼けやひびの入った手に暖かい息を吹き付けながらとびまわっていた。ドロ道の水たまりに氷が張って、その上を歩いて靴を水だらけにして母親から怒られたこともあった。自然に触れることがない、今の都会の子どもたちは不幸である。
無人スタンドで買ってきた野菜はドロつきなのがよい。東京の区部では最近ドロを見たり触れる機会がまったくなくなってしまった。それだけに、ドロがなにか新鮮なものに感じるから不思議だ。戦前僕が住んでいた目川ぞいの町では、大通から一歩入ると舗装されていなかった。ちょうど今ごろの季節は、霜が降りサクサクと音をたてながら通学するのが楽しみだった。
露地のドロ道の上では釘倒しの遊びもできた。五寸釘をドロ道に差し、これを別の釘を打ち込んで倒すという遊びだったと思う。その傍らでは、多勢の子どもが"陽なたぼっこ”をしており、寒くなると「おしくら饅頭」で暖をとった。”おしくら饅頭、押されて泣くな”-あの頃は、東京のどこへ行っても子どもたちの元気な声がしたものだったが。
暮の今ごろは今より寒かったような気がする。カラッ風が吹く中、子どもたちは霜焼けやひびの入った手に暖かい息を吹き付けながらとびまわっていた。ドロ道の水たまりに氷が張って、その上を歩いて靴を水だらけにして母親から怒られたこともあった。自然に触れることがない、今の都会の子どもたちは不幸である。
専門家でないので解りませんが、舗装道路とか人工芝ばかりだと人間に何か影響があるのではないのでしょうか。校庭まで人工芝です。見た目には良いかもしれませんが、可哀相ですね。ドロが本当に懐かしく感じました。