「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

コタコタ.インドネシア(24)チラチャップ  ”閑散とした地”も

2020-07-25 06:15:52 | 2012・1・1

戦前虎狩りの殿様として知られた徳川義親侯が91年前の昭和4年(1919年)、太平洋学術会議でこの中部ジャワの町を訪れている。沼拓地の生物調査が目的の会議だったが、侯は著書「じゃがたら紀行」の中で″一向に発展せず閑散の地”と悪評しているが、当時でも日本人が経営する店(toko Jepang)が3軒あった。30年ほど前、僕が訪れた時は戦後この地に残留した旧日本兵が独り寂しく暮らしていた。

昭和17年1月、当時蘭印(今のインドネシアの地)にいた日本人700人は、わが国から宣戦布告もないのに一方的に逮捕され、各地からチラチャップに連行 和蘭の貨物船「クレメール」号に詰めこまれ、オーストラリアの砂漠地帯の収容所ヘ送られている。

今は人口160万人、わが国からのインフラ整備技術援助もあって、徳川候が"散の地”と評したチラチャップも急速な発展を続けている。

 


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