駅の大関の高安が昨日九日目、土俵入りした後、ぎっくり腰で歩けなくなり宝富士に不戦敗した。双葉山の69連勝の時代からの相撲通だが、前代未聞の珍事だ。高安は今場所これまで3勝しかしておらず、このまま休場すれば、先場所についでの負けこしで大関の座を陥落することになる。
最近、大関の座が軽すぎる感じだ。今場所大関に復帰した貴景勝をはじめ栃の心もそうだ。NHKのBS放送を見ていたら、幕下10枚目に落ちた照の富士が4勝をあげ、7勝して優勝すれば関取の座にもどれるが、長い相撲史の中でも序二段まで落ちた大関はかっていないし、関取に戻った力士はいない。
大関ではないが、幕内4枚目まで昇進した技能由良が力士が、二度にわたるケガで序二段104枚目まで落ちていたが、今場所から土俵に復帰、4勝をあげて再起へののろしを上げた。
力士にケガはつきものだが、最近の大関力士の陥落を見ていると、現在の規定の二場所負け越しは厳しい感じがしないでもない。年6場所の時代では、完全に治療できぬま土俵にのぼることもあるのではないか。高安の場合も先々場所のケガが原因しているようだ。陥落のない横綱は年に2回欠場しても問題にされない。大関の規定も再検討してはどうか。