「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京の土曜日「計画運休」仕事中毒世代の老人から一言

2019-11-15 06:05:39 | 2012・1・1
明日の土曜日の16日、東京の”丸い緑の”山手線や京浜東北線の三分の一ほどが昼間の時間「計画運休」する。新駅「高輪ゲートウェイ」開業に伴う線路交換工事によるものだ。白昼、長時間にわたって電車が停まるのは、戦前の鉄道省時代の省線、国鉄時代の国電、戦後のJR時代になってからの一世紀聞いたことがない。

今年の流行語候補に「計画運休」が上がっているそうだ。首都圏を中心に襲った台風19号を前にJR東日本が発表した計画的な運休ダイヤルのことだ。総合的な成果のほどは寡聞にして知らないが、利用者にとっては迷惑だった。しかし、16日に自然災害でもないのに「計画運休」するところ見ると経営的にはそれほどマイナスではないみたいだ。

僕ら昭和1ケタ世代は、1970年代からバブルの時代にかけて”エコノミック.アニマル”と悪口をいわれ”ワークホリック(仕事中毒)だと批判されてきた。この時代には「計画運休」など考えられなかった。多分、線路交換工事なども徹夜して不休不眠で行われていたのではないだろうか。

”ワークホリック””の強い反省から、最近は働きすぎが厳しく批判されている。明治の御代から一世紀以上続いてきた郵便の土曜配達も中止が検討されているそうだ。戦前、僕らはわが国は資源が少ない国、だから“恭倹己がジシ”(教育勅語)勤勉でなければならないと教わってきた。「計画運休」からふと感じた年寄りの“寝事”かもしれない。