「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

中国の”トイレ革命” 日本では!?

2017-11-29 05:45:25 | 2012・1・1
中国の習近平国家主席が、今、中国政府が進めているトイレ美化運動をさらにスピードアップさせ”トイレ革命”を達成せよと号令したたという。中国には香港以外行ったことがないが、トイレの汚さは世界でも冠たるものだという。そして悪評なのは、知らない人間同士が境のないトイレで”連れション”するトイレもあるという。水洗トイレもあまり普及しておらず、習近平主席は地方視察すると必ず水洗の有無を質問するという。

わが国はどうだろうか。東京の区部でも前回五輪の時はまだまだ下水道が整備されえおらずわが家でも”肥えだめ”式で、”田舎の香水”のバキューム.カーが走っていた。さすがに今の日本は下水普及率90・3パーセントで、よほど山奥に行かないと”肥えだめ”式はない。しかし、30余年前、1990年代、JICA(国際協力事業団)の開発途上国研修員を連れて国内旅行をしていた時は地方ではまだ”肥えだめ”式が多かった。

日本のトイレが清潔なのは世界でも有名だが,問題なのは昔ながらの便器である。文部省の調査によると、公立小中学校の洋式便器の普及率は43パーセントと半分にも満たない。戦前生まれ和式便器で育った僕でも加齢とともに、洋式でないと困るようになった。おそらく和式は座るのになれていない外国人には不便に違いない。

2020年の東京五輪パラリンピックを前にして、東京では色々”おもてなし”の案が検討されているが、トイレについては語られていない。とりあえず、関連施設のトイレ便器をすべて洋式にし、出来れば有料でもよい。外国人が大勢訪れる観光地には多目的トイレを設けたらどうであろうか。最大の”おもてなし”である。