「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

孫の「祖父母の日」接待と飲茶

2015-06-15 07:18:49 | Weblog
「父の日」より1週間早い昨日の日曜日、この4月学校を出て社会人になった男孫から夫婦二人で「祖父母の日」の接待に預かった。場所は東京で最近高級商業施設として売出し中の「ヱビス.ガーデン.プレス」の一角にある20階建のウエスティン.ホテルにある高級レストラン。家から比較的近くにありながら僕らには”高級すぎて”、これまで一度も行ったことがなかった。

ホテルが日本で一般に利用されるようになったのは1960年頃からで、それ以前は一部の金持ち階級しか利用しなかった。東京でもホテルは帝国ホテル、第一ホテル、日比谷国際ホテルなど数軒しかなかった。僕が初めてホテルに宿泊したのは62年初めての海外旅行で香港のミラマホテルで、今でもその時の感激は忘れられない。

ウエステインホテルの料理は飲茶形式の中華料理であった。飲茶は今でこそ一般にも知られるようになったが、僕が初めて飲茶に接したのは、やはり62年の香港滞在時、中国本土とを結ぶフェリー乗り場近くのレストランであった。当時、香港島は本土とはフェリーとしか結ばれておらず、朝早く埠頭近くで食べた飲茶に僕は「旅愁」を感じたのを覚えている。

「ヱビス.ガーデン.プレス」が登場する前の恵比寿といえば、ビール会社の工場があるだけで何もなかった。駅近くには戦後間もなく焼跡に建った「本庄劇場」というう映画館の建物があるだけであった。戦後70年、香港もそうだが、恵比寿も全く様変わりした。とにかく平成生まれの孫から、祖父母がご接待に預かるというのだから。