「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

韓国の”いちゃもん” 国民徴用令と世界文化遺産 

2015-05-06 05:47:33 | Weblog
北海道の道央道の苫小牧市内に三軒茶屋というICがある。その地名の由来を知る人は少ないが、戦時中の昭和18年、東京世田谷の三軒茶屋商店街の人たちが国家徴用令に基づき、ここに入植した跡地である。国家徴用令は14年7月、戦時下の重要産業の就業人員確保のため、政府が国民を徴用できるという法律で、戦争が激化した18年、9年になると、東京の商店街の中には、満州や北海道の開拓へ街を上げて入植した。

韓国のメディアが、日本政府が「明治日本の産業遺産」をユネスコの世界遺産としてイコモス(国際記念物遺跡会議)に勧告したことに”いちゃもん”つけている。その理由は、23か所の遺産のうち7か所は、日本の植民地時代、徴用工として朝鮮半島から強制徴用された6万人の犠牲の上に建てられたといのである。国家徴用令が朝鮮半島出身者にも適用されたのは19年9月からであって、わが国が朝鮮半島を併合したのは、明治43年(1910年)だが、産業遺産はすべて、併合以前のもので、もちろん、徴用制度などなかった。

韓国のメディアは、日韓併合時代の歴史について勉強不足である。”従軍慰安婦”と女子挺身隊との混同もそうである。すこし、あの時代の歴史を紐解けば解かるはずだが、いまだに在ソウル日本大使館前でデモをしているグループは”挺身隊”を名乗っているそうである。戦争末期、朝鮮半島から大勢の徴用工が来日したの事実である。僕が動員されていた軍需工場にも半島出身者が働いていた。しかし当時は半島出身者だけでなく、日本人はすべて戦争遂行のため徴用されていた。しかし、これは「明治日本の産業遺産」とは、全く関係のない話である。