「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「避難勧告」の後の避難方法は

2014-09-12 06:42:50 | Weblog
秋の長雨という言葉があるように、この季節は昔から雨が多いのだが、今年は何かその様相が違う。”記録的短時間”豪雨が多い。昨日も北の大地の都、札幌でも全人口の半分に近い78万人に対して一時避難勧告が出された。全市内の学校が閉鎖され、電車が停まるなど市民生活にも影響が出た。かって1970年代に10年間、札幌に住んだことがあるが、僕の記憶には、こんな事態が起きた覚えはない。

昨日の朝、NHKテレビが”大雨特別警報”をテロップで流すほど札幌地方の”記録的短時間”豪雨は激しかったようだ。しかし、最近の気象庁の発表は不謹慎かもしれないが、少し表現が大きすぎように僕には感じられる。”これまで経験したことがない”とか”気象庁が記録をとり出して以来とか”この50年初めて”といった言い方である。事実なのかもしれないが、あまり、この種の表現を多発すると〝オオカミ少年”の話ではないが、”またか”と思う人も出てくるのでは。

避難勧告とは何なのか。ネットの「コトバ・バンク」(朝日新聞)を信用して引用させて貰うと”災害対策基本法に基づき、市町村長が避難特別情報に従って出すものだが、強制ではない”そうである。幸い、僕が住んでいる東京の区部には、まだ避難勧告は出されたことはないが、”はて、と考えた”。
強制力はないといっても、勧告が出されれば、人間として避難したいという気持ちになると思う。78万人の札幌市民の、どの程度の人が勧告に従って避難したのであろうか。先日の広島の土砂崩れ地区では、避難勧告さえ出ていなかったという。

気象庁には申し訳ないが、発表が〝オオカミ少年”的にならないよう、また責任逃れととられないよう事実だけをきちんと伝えてほしいものだ。