「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「朝日のもう一つの反日虚報」 マレーの虐殺

2014-09-24 06:15:54 | Weblog
関西から出てきた友人の紹介方々10年来の知人であるAさんを都心の事務所に訪ねた。Aさんは「lordyupa」のネームで小ブログに卓越したコメントを寄せてくれる方だが、ここ数年お会いしたことがなかった。Aさんは「史実を世界に発信する会」の主宰者の一人で、英文サイトで史実を全世界に発信している。紹介がすみ、雑談の中でAさんが僕に「世界日報」の論壇記事「朝日のもう一つの反日虚報」をコピーしてくれた。「世界日報」は関東圏で発行している保守系の日刊紙(ウイキぺディア)である。

評論家、大蔵雄之助氏署名のこの記事の内容は実は僕も、大蔵氏が引用している中島みちさんの著書「日中戦争いまだ終わらず」(文芸春秋社]を通じて知っている。ざっとの話は、日本人の学者二人が戦時中の単なる戦闘行為を「虐殺」に仕立て上げた現地の「記録」を、自分たちでカネを出して日本語に翻訳して出版した。これを朝日新聞が調査もせずに「日本軍のマレー華人虐殺ー生存者が証言ー資料集に」という記事(1988年2月27日にした。資料集とは二人の学者が拠金して出した本だ。朝日新聞はその続報みたいに同じ年の12月8日付き紙面で、学者の一人が持ち込んだ、日本軍兵士が赤ん坊を宙に投げ、銃剣で刺したという現地英語副読本に記載されている話を記事にしている。この話は当時、日本の英語の教科書にも採用しようという動きさえあった。

1980年代は文部省が歴史教科書検定で「侵略」を「進出」に変えさえたという虚報が新聞各紙に報道され、これがアジア各地で大きな波紋を呼んでいた時代であった。このマレーの虐殺の虚報もその風潮に乗った副産物だが、朝日新聞は1985年4月17日夕刊(首都圏)の「論壇」でも”東チモールで4万人虐殺”という投書を掲載している。戦友会の抗議で投書者は、謝罪の文書を寄越したが、朝日新聞は謝罪せず、同じ内容の大学教授の原稿を1999年8月11日夕刊(首都圏版)に掲載している。

朝日新聞は慰安婦問題の一連の報道について”言論人の責任を果たす”と書いているそうだが、無責任極まる報道姿勢である。