「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        「体育の日」 2020年東京五輪に向けて

2011-10-10 06:04:09 | Weblog
今日、10月10日は「体育の日」である。46年前の1964年のこの日は東京五輪の開幕日であった。東京は前夜来の豪雨で開幕が心配されたが、気象庁が”晴れの特異日”と太鼓判を押していただけに朝から見事に晴れ上がった。あの頃の日本は、この日の秋晴れのように国全体がすかっとしていた。巷には坂本九の「明日があるさ」や岸洋子の「夜明けの歌」がヒットしていた。

2020年の夏季五輪に再び東京が立候補している。東京の石原慎太郎知事は”老いの一徹”というか五輪開催に執念を燃やしている。2020年には僕は米寿を迎えるが、生存しておれば、僕も46年前のあの感激をもう一度味あいたいものである。

東京は2016年の大会にも立候補したがリオデジャネイロに負け招致に失敗している。失敗の原因の一つは、国をあげての盛り上がりが不足していたからさ。最後には当時の鳩山首相が重い腰をあげてIOC(国際五輪委員会)総会に出かけて招致運動をしているが、政権交替したばかりの民主党政権は、当時自公政権のものは”なんでも反対”で、五輪招致にはそっぽを向けていた。

1964年五輪の東京招致について調べてみたら、戦後すぐの1952年のヘルシンキ大会より招致運動は始まっており、1960年大会の立候補したが、ローマに負けている。まさに10年越しの招致への歴史があった。

2020年というと、まだ先のように思われるが、あと9年である。しかし、僕が見る限り日本国内での招致運動は今のところ前回に比べて低調だ。五輪開催による効果はすでに1964年五輪をはじめ、札幌、長野冬季五輪で証明されている。石原知事の”笛”だけでは開催はできない。招致運動を全国民的なものにして行きたいものである。