「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           後期高齢者と「iPad」

2010-05-26 05:59:10 | Weblog
米国アップル社の携帯情報端末「iPad」が28日から日本でも発売される。米国
では今年4月に発売されたばかりなのに、すでに100万台売れており、品不足
気味だという。日本でも「iPad」時代がやってくるのだろうか。

「iPad」は携帯電話とノートパソコンの機能を一つにしたような新しい端末で、一
つの特徴はキーボードなしに、ただ画面に触れるだけで操作できるのだという。
実際に操作したわけではないが、器械に弱い後期高齢者にとっては有り難い。

僕の周囲の後期高齢者のほとんどがパソコンを持っていない。パソコンどころか
FAXさえない。携帯はもっていても電話機能しか知らない者が多い。現役時代に
ワープロに乗り遅れた世代、というよりキーボードの操作が苦手で面倒だという
世代である。これがタッチパネルだけで操作できるとなれば福音である。

自分の体験でいうと、たしかにパソコンは高齢者のボケ防止にはよい。使いだす
とパソコンなしの生活はありえなくなる。おそらく「iPad」はこれまでのパソコンより
便利な機能を沢山備えていて、これからの情報機器の主流になってくることだろう。

キーボードの操作のいらない「iPad」は後期高齢者でも宣伝のやり方では普及す
るかもしれないが、問題は価格だ。本体は5万円から10万円ぐらいだそうだが、操
作に付帯するおカネもかかる。年金生活者にとっては"老人手当て”でも貰わない
と簡単には買えない。