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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     イスラム断食月と災害

2007-09-14 06:15:53 | Weblog
この13日からイスラム教の断食月(Ramadan)が始まっている。
10月30日までの1か月間、教徒は日の出から日の入りまで断
食する。水を飲んでもいけないし、タバコを吸ってもいけない。
この期間、株価が下がるというジンクスがあるそうだが、経済に
うとい僕には解らない。しかし、何かと社会を騒がす事件や事故
が多いような気がする。

まだ駆け出しだった1950年代、中近東を担当していたが、エジ
プト革命に始まってヨルダン、シリア、イラン、イラク、イエメンなど
クーデーターが”年中行事”のように起きていたが、断食月の発生
が多かった記憶がする。”ハラがへるとイライラするからかしら”と
冗談を言いあった。もう50年も前の昔の話だ。

断食月入りした12日、インドネシアのスマトラでまた、マグニチュ
ード8・4の大地震が発生、余震が続いている。幸い、今回は津波
も小さく、被害も3年前ほど大きくはない。被災の中心はインド洋に
面した南スマトラで、震源地はだんだんと南下してきている感じだ。中
心のベンクーレンは、シンガポールの創設者、ラッフルズ卿が一時
英国植民地時代、知事として滞在したことがある風光明媚な古都で
ある。オランダ時代にはスカルノ(初代大統領)が幽閉されていた。

断食月と自然災害の発生とはもちろん関係がない。しかし”風吹けば
桶屋が儲かる”式の論法で行けば、かなりの化石燃料をインドネシア
に依存しているわが国への影響も考えられう。一日も早い復興を願う。