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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

花にインタビュー(その4)

2013-06-19 | 花のつぶやき
近くの公園で「合歓の花」が咲き出しました。

通りがかりに今日初めて気が付いて、「ねんねのネムの木 眠りの木♪」なんて口ずさみながら、淡いピンクの花を見上げていると、亡くなった友達のことをふと思い出しました。


彼女は岩手の人ですが、あの東日本大震災の前の年に病気で亡くなったのです。
彼女がふるさとの岩手に戻る前に岡山の牛窓で開いていた素敵なお店の近くにも、大きな合歓の木がありました。
「日本のエーゲ海」と呼ばれてオリーブで有名な牛窓には、あちこちにたくさんの合歓の木があったのです。

植物はみんな繋がっているから彼女のことももしかして知ってるかな~と思って、目の前の合歓の花に尋ねてみました。

「あのね、ねむの木さん。彼女のこと、覚えてる?」
突然の質問だったのに、すぐにやさしい声が返って来ました。

「その人のことは知らないけれど、何となく気持ちはわかる気がするわ。あなたの気持ちも、ね」
そう言われて何だか涙が出てきました。

明日(20日)はその彼女の命日なのです。


思わず涙ぐんでしまった私に、合歓の花がまたそっと声をかけてくれました。
「つらい時はね、目をつぶってね、眠ればいいのよ」
「そしたら、目が覚めたらあれはみんな夢だったのね って、思えるから・・・」


そんなふうに忘れてしまっていいのかしら、、と心の中で少しとまどっていると、
合歓の花がまた言いました。
「忘れてもいいのよ。全部覚えてなくてもいいの」
「あ~、いい夢だったな って、いいことだけ覚えてればいいのよ」

「ありがとう、合歓の木さん。ありがとう!」


よいことならいっぱい覚えてて忘れない。
いつかまた牛窓の合歓の木も訪ねて行くね。待っててね♪


笑顔になって歩き出した私にまるで手を振るように、公園の合歓の花が風に揺れていました。


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