・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

成長の下手な生物:19

2017年09月15日 | つぶやきの壺焼

モノの質や組織の格を見極めるための公平な認定は、専門知識を持たない人のために役立ちます。

認定するほうは、持っている知識を使うだけのことですから、事務手続きに必要な経費が補償されれば対価は元来必要とされないはずです。
ところが世の中では、認定料という根拠の不確かな料金授受が実際に行われています。
認定してあげることができるという能力が、権威という立派そうな包装をほどこされて販売されます。
これは、権威ビジネスと名付けることもできそうです。

権威ビジネスが成長の波に乗ると、とんでもない認定業務も生まれます。
「核保有国認定」という国際ビジネスもそのひとつです。

むかし物好きな科学者が、もし実際に使えば地球全体が破滅に至るかもしれない物騒なものを作ってしまい、他民族の人の命を塵あくたのようにしか考えない野蛮な指導者の号令で、よせばよいのに人体実験まで行われました。

「核」という危険物は、人間の頭の核の働きにまで悪影響を与えています。
持っている核の強さが国力の象徴になり、その強化競争が抑止力になるという理屈が生まれ、それが常識であるかのように喧伝されます。
核を持った国が、実際にはすでに持っている国に対し、持ってよいかどうかを認定するという、珍妙な権威ビジネスが、ほぼ真面目な顔で行われます。

人類は認定という行為を権威の表明に利用し始めたとき、成長が減速されました。

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指数・係数いろいろ:16

2017年09月14日 | つぶやきの壺焼

国会で議員が議員らしくないことをする、地方の首長が首長らしくないどころか国を敵に回したような行動を続ける、なぜそういう事態が起きるのでしょうか。
それは、その人が当選したからです。
選挙のときに、そういう人であることを見通せない愚かな票が多かったのが直接原因です。

投票義務という一種の固定観念が、愚票の増加を応援することもあります。
議員になったとたんに、次の選挙でまた愚票をかき集めることしか頭にない人もいます。
そのことにまた愚票が吸引されやすいという、総合的には欠陥、ある一部の人々には好都合な属性を、選挙制度は持ってしまっています。

選挙の投票率はニュースでも伝えられます。
この数値が、選挙結果の反省材料として、何か効果をもたらすことはほとんどありません。

議員首長の愚かな行動の実績を、愚票率という数値に置き換えて示せば、その増加を見て、これはまずかったと人びとは思うかもしれません。

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成長の下手な生物:18

2017年09月13日 | つぶやきの壺焼

アイドリングストップ中に、運転者が降りようとすると、エンジンが自動再始動する車があるので気をつけなさいという記事を見ました。

ブレーキがはずれて走り出したら危険ということなのでしょうか。
それなら、エンジンがかからないようにしたほうが安全だと思うのですが、よくわかりません。

電車が火災警報で自動停止した場所が火災現場のすぐ前で、電車の屋根が燃えだしたという、これは事故というより事件ではないかということも起こりました。 

自動システムを設計する人は、希望の状態にまで自動になれば成功で、そのあとどうなるかは考えないのでしょうか。
あとのことは自動的に解決するだろうと、そこでシンキングストップするのでは、カラスにバカにされます。

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指数・係数いろいろ:15

2017年09月12日 | つぶやきの壺焼

求人倍率という経済指標があります。
仕事を探している人に対して、仕事をしてほしいと求める人数の割合を表す統計数値です。

これが1より少なければ、仕事を探す人が多く、人を求める仕事が少ない状態にあると見ます。
1より多ければ、人を求める仕事があっても、仕事を探す人が見つかりにくい状態にあると見ます。
ちょうど1ならば、どちらが足りないということもなく、世の中がうまくいっているかというと、そうとも言えません。

この統計は、ハローワークという奇妙な名前で呼ばれている公共職業安定所に登録されている求人求職を対象にしていますから、別の場、別の方法で行われている求人求職はこれに含まれません。

人びとが、より安いものを求め、より安く売るためにより安い賃金で働いてもらおうとする求人がたくさんあれば、仕事をして生きてゆく人のくらしはよい状態にはなりません。

安い賃金、ただ忙しいだけですぐ嫌になってやめたくなる、いつまで続けられるかわからない、遊んでいるように見える人からなんでも押し付けられるというぐあいに、人間どうしのすることが「仕事だから」のひとことでだんだんうす汚れていくことがあっても、ある部分のひとまとめにすぎない求人倍率の数値には、もちろん反映されません。

これらの数値は、長い期間の変化の傾向から、望ましい状態に向かっていたのか、あるいは逆だったのかを、振り返ってみることにしか使えないでしょう。

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成長の下手な生物:17

2017年09月11日 | つぶやきの壺焼

優れたものには高い値段がつきます。
しかし、高い値段のもののすべてが優れているとは限りません。

核爆弾も、それに対抗する兵器も、べらぼうに高い値段ですが、それらには優れているものは一つもありません。
大きな破壊力を持っている、高い機能を持っているというだけのことで、人間の生存を脅かすものが優れていることは決してありません。

人間は、値段が高ければ優れているという誤解が共有されたとき、成長が止まってしまいました。

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指数・係数いろいろ:14

2017年09月10日 | つぶやきの壺焼

喧騒度あるいは騒然度と言うと、騒がしい今のうるささの程度の表現になりますが、その状態になる過程をあらわすにはどう言えばよいのでしょうか。

思いついたのは騒擾率です。
だれかが騒ぐ、ほかの誰かも負けずに騒ぐ、そうすると、騒がしさうるささは相乗効果でどんどん増していきます。
その増えかたを騒擾率と考えたのです。

ある催しものに限定された場合は、いくらうるさくても、その中だけのことですから、ほかに迷惑はかかりません。
騒擾率が上限の100%に達してしまっているパチンコ屋やゲームセンターでも、やかましいのは中だけのことです。

騒擾率が国どうしのことになると、他国にまで迷惑どころか不安感を押し付け、人々を困らせます。
地球上のある部分で、騒擾率が100%に近くなれば、そこに住む人々は大いに迷惑です。
核兵器というバカげたものを玩具同然に扱って、個の優位を示すために騒擾率を上げていけば、狙いをつけられたその国も、周辺の諸国も、百万人単位で命の危険にさらされる状態に陥ります。

地球全体の騒擾率を、できれば負の値に近づける何かを、鎮静の方策として考えてほしいものです。

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成長の下手な生物:16

2017年09月09日 | つぶやきの壺焼

人間は代理をたてることで、自分が別のだじなことに向ける時間を失わないようにすることを考えました。
ほかの生物は、何ごとにも代理を立てず、みずから事にあたります。
共同作業や助けを借りることもしますが、代理は立てません。

代理を使えば、対話がだいじと言いながら、直接には話し合わず、のちの展開に負の条件をつくらない逃げ場づくりの定法もできあがります。
対話が形式化され、それが儀式のように扱われはじめると、水面下と呼ぶ腹の探り合いが必要になります。
水面下に潜るのは代理の役目をひそかに持たされた人たちです。

代理という便法は、子を産むことにさえ他人のからだを借りるという、奇妙な手法まで生んでしまいました。

代理にお任せ、みずからは苦難に望まない、それがあたりまえと思うようになったときから、人間の成長は減速をはじめました。

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指数・係数いろいろ:13

2017年09月08日 | つぶやきの壺焼

スポーツの成績には、であらわされるものとであらわされるものがあります。

たとえば年4回開かれていた時代に勝ち取った優勝の成績と、年6回になってからの優勝は、その機会を得る条件が異なります。

数を重ねることが、もちろん偉業ではあっても、優勝の機会という比重が異なれば、重みも変わってきます。
数えやすく、ニュースにしやすい数の成績は、すぐ表面に出ますが、率を考えた成績は、なかなか表に出そうとされません。

成績はよいほうが、みながハッピーだからでしょう。
喜びは大げさなほうが受け入れられやすいのです。

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成長の下手な生物:15

2017年09月07日 | つぶやきの壺焼

人間は、道理にも倫理にもかなわないことで、みずからの命運を左右するような大きな動きをしてしまいます。

道楽が昂じ自分の制御がきかなくなった状態の極限は発狂です。

発狂状態に陥った人間には、対話は通じません。

発狂者の命を奪わずに暴走暴挙を止める手段は、法の手続きなど意に介せずに行う幽閉しかなくなります。

裁判などというもっともらしい手続きに依存してしまったとき、人間の成長にはブレーキがかかりました。

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指数・係数いろいろ:12

2017年09月06日 | つぶやきの壺焼

ベートーヴェン・ソナタの名前にも使われている熱情は、情熱が高まって熱のほうが情を超え先に走ってしまったかのような言葉です。
熱情が、芸術ではなく政治の場面にあらわれ、大国のリーダーのその度合いが異様に高まってしまうと、危険極まりない状況に陥り、人びとは望みもしないストレスを受け続けることになります。

自国の中でどれほど熱情度を高め振り散らそうと、それはその国の人が何とかすればよいことでしょう。
しかし、他国の人に向かって、まるでそれが道楽のように熱情を発散させることは許されるものではありません。

一方で、外交は戦争なのだなどと言いつのるのも、自分たちで処置できなくなった他国の為政者の過剰な熱情を煽りたて、道楽の満足感をいや増すお手伝いをしていることになるので、ほどほどにしてもらいたいと思うのです。

 

 

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成長の下手な生物:15

2017年09月05日 | つぶやきの壺焼

先端が急に鋭くなれば、鋭さによる危険度も、どこかが欠け落ちたときの影響の危険度も、急激に増していきます。

鋭い刃物を想像してみましょう。
欠けた刃で無理やり切り刻めば、傷を縫い合わせることもかなわなくなります。

人間は、先端技術を望みながら、欠け落ちる機能を補う技術をおろそかにしてきました。

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指数・係数いろいろ:11

2017年09月04日 | つぶやきの壺焼

寛容の"カン"が緩慢の"カン"に入れ替わると、緩め加減ということになるでしょう。

人間、グループを構成すると、したい放題、言いたい放題がつのることがあります。
羽目のはずれぐらいのうちはお愛嬌にもなりますが、日がな一日はずれっぱなし、汚い字を書いた板きれやマイクなどを持って歩きまわっていたのでは、関わっている人はたまりません。

緩容度もある限度でけじめをつけなければ、まったく違う喫緊のことがなおざりになります。
はずれごとが要人や警察官の時間を奪い、それに国費公費が費やされるのですから、放題人たちは国賊公賊と見られてもしかたありません。

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成長の下手な生物:14

2017年09月03日 | つぶやきの壺焼

人間は、他の動植物よりも自慢をしたがります。
自慢に助けを借りると、個の成長度が増すこともあります。

XX賞と名づけた、成長の刺激方法も考え出されました。
この刺激が度を越せば効果が反転したり、賞を与えることが自慢の材料になったり、あまり自慢にならない結果を招くこともあります。

成長を助けるはずが、成長の邪魔にもなるので、自慢もほどほどがよさそうです。
人それぞれの自慢のうちはまだよいのですが、国が自慢をはじめ、示威になり覇権になると、困ったことに、それが素晴らしいことと思い込まれるようになります。

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指数・係数いろいろ:10

2017年09月02日 | つぶやきの壺焼

テレビは目と耳の両方から見る人に気付かない刺激を与え続けます。
テレビの前に身を置いているだけで、見ていなくても、居眠りをしていても、脳への刺激は止まりません。

深刻な意図をもった洗脳には、恰好の巨大システムです。

洗脳度と視聴率、これには正の相関がありそうです。

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成長の下手な生物:13

2017年09月01日 | つぶやきの壺焼

決まった場所を作ってひとを集め、見せたり聞かせたりすることを考え出し、文化と名付けてそれを行うまでは、人間は成長を続けました。

声高らかに歌い、軽やかに舞い、物語を演じて見せる劇場を作り、人々に感動を与えるまではよかったのですが、ある人たちは、劇場で見聞きしたことを、共同生活の場に持ち込み、それが大掛かりになって、うかつにも政治の場で劇場のまねごとを始めてしまいました。

悪ぶりよぶりの芝居は、回を重ねれば上達していくように見えても、元来目的の違う行いの猿まねですから、底意はたちまち見透かされます。
芝居のまねごとは、下手を打ってしまえば、あとからどう言いつくろっても間に合いません。
そうなれば、人々に感動をあたえるどころか、恨みあいの嫌らしい見せつけかたを乱発して、何とか忘れずにいてもらう程度のことしか考えつきません。

人間の成長には、そこでまたブレーキがかかりました。

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