盗塁阻止率という、キャッチャーの能力指数があります。
相手の行動を邪魔する能力です。
キャッチャーには、守備全体の指揮という役割があっても、それも相手行動の邪魔をすることが仕事です。
しかし、バッターになる番も回ってくるので、邪魔だて専門というわけではありません。
反対行動という、邪魔専門の仕事があります。
何かに反対することに参加するという奇妙な形で行われ、存在理由そのものに矛盾をかかえている仕事です。
この仕事には能力測定法がないので、XX阻止率という数値化はされません。
能力測定をしないのは、成果を求められていない仕事だからです。
政治という仕事には、成果が求められます。
ところが、政治の仕事場に、反対行動という邪魔専門の業務様式を持ち込んで、本来の仕事を邪魔する人が出てくると、ことは厄介になります。
実際の仕事場では、言論の自由という呪文のお札を隠しポケットに入れておいて、ときどきそれをまさぐりながら、言論に属すことのない戯れ言を何度も繰り返し、それを邪魔専門の用具に仕立てて政治の場から時間を奪い取っていくという、迷惑千万な行為がまかりとおるのです。
何でも"法"に頼るのは、一種の偏執でもありますが、あえてそれにこだわるなら、議会戯言阻止法でもつくってはいかがでしょう。
戯言阻止率を上げれば、もう少し議会らしくなっていくのではないでしょうか。