木枯しの季節が近づいてきた。
道を歩けば、目をあけていられないほど何かが飛びかかってくる。
こういうときに、目の不自由な人はゴミが入らなくてよいのではないかなどと思うのは、とんでもない間違いであることを知った。
目が見えなくても、パソコンを駆使し、写真まで撮ってブログに掲載している超人がおられる。
その方のブログに、風の強い日、目の不自由な人にはこういう苦労があると書かれている。
これはご自分の実体験だから、私らが書くような「だろう話」とはわけがちがう。
目の不自由な人にとって、自分の位置や周りの状況を察知するのに、耳からの情報が重要な要素になっている。
風が強ければ、風が余計な音を出し、肝心な音を飛ばしてしまう。
周りの音や車の音が聴きづらくなり、安全確保があやしくなるという。
盲導犬を連れて歩くには、的確なコマンドが必要なのだが、風が強いとそのコマンドもあやふやになって、犬も困ってしまうのだという。
風の強い日に、もし道で目の不自由な人を見かけたら気をつけよう。
判断の邪魔になることもあるから、余計なお世話はよほど気をつけないとかえって危険を招くが、せめて道を譲ったり車に気を配ったりぐらいのことはしようではないか。