・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

でんぐりがえし裏返し:22 弁明の要否

2018年07月09日 | つぶやきの壺焼

村上龍の芥川賞選考委員退任が報じられましたが、理由が書かれた記事は見当たりません。
このことではないという、思わせぶりな、自分がそう思いたいという書き方の記事はありますが、そんなものはニュースにはなりません。

これまでの選評の概要を集録したものがあって、そこにこんなことが書かれています。

小説は「言いたいことを言う」ための表現手段ではない。だが、伝えたいことはある。たぶん「伝えたいこと」は、作家が自覚的に物語に織り込むのではなく、読む人が発見すべきものなのかもしれない。

伝えたいことを読みとれる小説らしいものがさっぱり出てこない、選びようがなくなった、それがもうやめたの理由なのかもしれません。
たぶん聞かれたであろう理由をなぜ言わないのか、それを言っちゃあおしまいよ、だからでしょう。

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