ニュースの文言に小解説を織り交ぜて知らせると、わかりやすくなります。
ただし、そういう手立てによるわかりやすさによって、すべてが良いニュースになるとは限りません。
だれでも知っている国名のあとに、わざわざ正式名称を付け加えさせるおかしな国もありました。
それが間違いではなければ、まず問題はないでしょう。
困るのは、付け加えたことによって本質をすり替えてしまう愚報の場合です。
今行われている会期16日間の大会議の名前の報じ方もその一つです。
・ 全国人民代表大会(全人代、国会に相当)
・ 国会にあたる全人大
ここに示された"国会"が、日本の国会を指すのであれば大違いだからです。
日本の国会議員は、国民の選挙によって選ばれた人たちです。
全人代の構成員は、選挙の形をとられていても指名された人たちと聞きました。
会議は人が集まってするものですから、集まる人の選ばれ方によって本質は異なります。
ニュースの会議名につけられた"相当"とか"あたる"という言葉は、そこでの使い方に相当するものでもなく、あたってもいないのです。