「韓国のイチゴがびっくりするくらいおいしくて、それがお気に入りでした」と報じられていたイチゴは、国外持ち出し種苗の育成者権確保策の甘さも手伝って、改造品種が韓国で1000億円市場に成長し、日本からの輸出機会が奪われ、年間何十億もの損失を招いているという、いわくつきのものだったようです。
このニュースをラジオで取り上げたおじさんは、このことを「いいじゃないか」と伝えていました。
酒場での話ならそれでもいいでしょう。
しかし、放送された言葉は、公共の電波に乗ってひろがります。
街角インタビューの無責任発言とは違い、著名な放送人が口にすれば、日本ではこの程度のことは許されるのだと、ずる賢い人の言いぬけ材料になったり、甘く見られたりで、良いことはありません。
ない隙まで見つけ出して付け入ってこようとする人たちを相手に、度量の広さの気取りなど無用のことです。
国益をマイナス側に振らせる放送発言は、愚報の山なみのコルに相当する気がいたします。