4日後に行われる県知事選挙の公報が配られてきました。
片面3段に組まれています。
立候補者が2人しかいないので、表の下3分の1は空白です。
裏も空白で枠線だけではいくらなんでもと思ってか、投票日と投票時間を、灰色の大きな文字で印刷してあります。
表の下端欄外には、これも灰色の文字で、こう書かれています。
「この選挙公報は、候補者から提出された原稿を、そのまま写真製版によって印刷したものです」
規定に外れない範囲で精いっぱいの知恵を働かせた証拠を、シッカリと刷りこんであります。
表面の空白は、なぜ埋めなかったのでしょうか。
埋めてはならない規定になっているのでしょう。
では、こうなった場合に有効な記事を埋め込むことができる規定に、なぜしないのでしょう。
いくつかの理屈を埋め込んでみます。
1.候補者が2人しかいないような状況は、想定外にしておかないと、地方政治への意欲を減退させる、かもしれない。
2.人間の感覚は微妙なもので、その記事によって投票者の意思に影響を与える、かもしれない。
3.空欄をそのまま残すことで、その選挙の空虚感を忘れさせない効果がある、かもしれない。