近ごろTV画面に帽子をかぶった男性がときどき現れます。
あの人たちは、脱いであたり前の場でなぜ帽子をかぶったままでいたいのか、それが理解できずにいました。
帽子をかぶった姿を見せたいなら、外で撮らせればよいのにと思っていました。
室内着帽癖というのもあるようです。
むかし、事務室内で作業帽を脱ぐのを嫌がる人がいたのを思い出します。
難しい検定試験などにも早いうちに合格した、頭のよい人でした。その人は帽子を脱ぐと調子がよくないと言うのです。
その人の頭は、冷やすとよくなかったのか、鉢巻き気分を帽子で出していたのか、よくわかりませんでした。
この話はどこかに書いたような気もしますが、いまは帽子をかぶっていないから、ではなくても思い出せません。
ボルサリーノの帽子は、「効率のために、いかなる品質を犠牲にすることもできない」という、自社工場での妥協のない作り方で、初めて手にする人を「まだ早いのでは?」と迷わせるほどのものだそうです。
着帽でTVに出る人が見せたいのは、誇り高く見せられる帽子をかぶった姿よりも、上等の帽子のうほうなのかもしれません。
よい帽子をかぶる、それでプライドが整う、と感じているのでしょう。
Pride holder ⇒ Prider ⇒ Hat prider ⇒ Happrider ⇒ Haper
ハッパーおじさん、という名前を進呈しましょう。
帽子を見せて愉しむ、パッピーなおじさんです。