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(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

第三部闘龍孔明篇 第11章—3 魔性ジェノサイダスとノーマンズランド

2019-03-08 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 軍事兵器を研究するノーマンズランドを支配するのは、「殲滅しつくすもの」ジェノサイダス。暗黒星雲を取り込んだ鎧に身を包んでおり、すべての攻撃を吸収し同じ攻撃を何万倍にも拡大して返すことができる。だが、真に恐ろしいのは見つめられたものを自由にあやつる魔眼であった。実力者を次々と籠絡し、あと一歩で絶対支配者の地位に手が届くところだったが、魔王たちの返り討ちにあって逃走することになった。

     

 なぜか、すでにジェノサイダスは、アルトロラーベとスカルラーベ兄弟の存在を感じ取っていた。
「おお、感じる。冥界の神々が・・・・・・燃える、我が怒りによって燃え上がる」
 ジェノサイダスが全力を上げたのは、両面作戦であった。
まずノーマンズランドで開発された軍事技術を先鋭化していた。精神世界から、ロボット兵器や無人兵器など、世界中の兵器開発に従事する科学者たちに人類絶命につながる兵器のアイディアを次々に与えていった。
さらに、ミシガン山中で育てた精鋭をゴースト・テロリストに仕立て、世界中に災いの種をばらまくことであった。民族対立、資源対立、宗教対立、国境対立、世界中に対立の種はあふれかえっていた。
 ジェノサイダスは、かつての腹心、五選帝侯たちを精神世界に呼び出した。
 最初に召喚されたのは、アイルランド出身兵に取り憑いた「狂狼の力を持つもの」グィスギル候。激しく赤色に光る獣の目を持ち、夜目が利く。敵に気づかれずに近づくことが得意で、一噛みで相手の喉笛をかみ切ってしまう。
二番目に召喚されたのは、スコットランド出身兵に取り憑いた「荒馬の力を持つもの」ケルピー候。湖水地方の出身で、地上だけでなく水上でも走る力を持った荒馬である。
 次に召喚されたのは、ウェールズ出身兵に取り憑いた「死期を操るもの」バンシー候。すさまじい声で泣き叫び、それを聞いた相手の血の涙を流させる。
 四番目に召喚されたのは、イングランド出身兵に取り憑いた「猛牛の力を持つもの」ケルヌンノス候。二本の角を頭に生やしており、相手を串刺しにしたまま走り回る怪力の持ち主である。
 最後に召喚されたのは、オークニー諸島出身兵に取り憑いた「人馬が一体になったもの」ナックラヴィー候。人体が乗った上半身と一つ目の馬の下半身から出来ており、黒い血が流れる血管と筋肉が剥き出しになった姿は、一目見たら二度と忘れられない恐怖を与える。
「クックックッ、このままではあまりにもあっけなく人類など滅亡してしまう。これでは楽しみがないというもの。ふむ、そうだ・・・・・・」
 ジェノサイダスは、何かを考えついたようだった。


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