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(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

第三部闘龍孔明篇 第10章—8 せまる魔性たちとの闘い

2019-02-15 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 デトロイトの最高級ホテル、マリオット・アット・ザ・ルネッサンスセンターのスィートで、冥界メンバー、海神界縁のメンバー、天界縁のメンバーによる会議が始まった。
 アストロラーベが語ったのは、驚くべき話だった。
 ミシガン山中の4つの「悪夢と恐怖のテーマパーク」である、ゾンビーランド、ノーマンズランド、ナイトメアランド、アポロノミカンランドが、三魔性ビザード、ジェノサイダス、“ジル”・シュリリスに乗っ取られてしまったのだ。
「でも、なんでそんなことが? 定期連絡でも、そんなことまったく聞いてなかったのに」マクミラが言った。
「マクミラ、最後にミシガン山中に行ったのは?」アストロラーベが答える。
「一ヶ月前だわ」
「それなら、相手に無限の準備時間を与えたのも同じこと」夢の話ならまかせておいてとばかりに、眠眠が語りだす。「夢の中では、時間の流れの長さがまるで違う。シュリリスが、テーマパークの連中を虜にしてしまったんだ。魔性たちが人間界に降臨するには、マクミラの兄妹たちみたいに最高神から肉体を持つ許しを得るか、人間に取り憑くか、どちらかをする必要がある。でも夢を操るだけなら、精神世界にいるままでもできる」

     

「いったいテーマパークで何が起こったの?」
「さまざまな秘技を使って連中を魔性たちの配下に変化させてしまった。ゾンビー・ソルジャー計画で肉体的な変化のコントロール技術はすでにあったから、魔法の力で精神的な変化も同時に行ったことまではわかってる」
「肉体と精神の両方の変化・・・」普段はおそれというものを知らないマクミラだったが、なぜか背筋が寒くなった。
「魔性たちは、ミシガン山中で育てた精鋭たちをテロリストに仕立て上げて、世界中に災いの種をばらまこうとしている。民族対立、資源対立、宗教対立、国境対立、世界中に対立はあふれかえるほどだ。奴らは、今、微妙に不利な立場の側に核兵器どころか、それ以上に強力な武器をばらまいて世界を混乱の渦に放り込む狙いだ」アストロラーベが、計っていたかのように割り込んだ。
 すでに具体的な案は、アストロラーベの頭の中にあった。
「ナオミが参加してくれたことで準備はそろった。明日にも、テーマパークに総攻撃をかける。だが、今度の指揮を執るのは我ではない。マクミラだ」
 マクミラが反対した。それは、あまりに突然だったからだ。
「そんな、わたしはまだ戦いの式を取ったことなど一度もないわ」
「お前は、心の奥底では軍師になることを知っていたし、望んでいたはずだ。必ず名軍師になれる。覚えておけ。勝利のためなら、どれだけ批判されようと非情に徹することだ。だが、同時に駒を無駄死にさせないことも考えるのだ。


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