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(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

第三部闘龍孔明篇 第11章—8 絶対悪を手にする権利

2019-03-25 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

「絶対悪は一度誕生すれば、2つのチョイスがある。1つは、正義感あふれるものと合体し助け合いとレスペクトにあふれた世界を目指す『平和の天使ザキエル』となる道。もう1つが、目的のためには手段を選ばぬものと合体して、欲望と闘いにあふれた世界を目指す『死の天使アズラエル』になる道。だが、どちらもそれほど簡単ではない。いやしくも、絶対悪と合体するほどの正義感あふれるものや、目的のために手段を選ばぬものなど人間界には滅多におらぬ。だが、前者の方はもう見つかっているではないか?」
「それは、いったい・・・・・・」
「知れたこと、闘龍の孔明じゃ!」
「なんとまあ・・・・・・平和の天使ザキエルが誕生したならば、エデンの園の時代が再び地上に蘇るかも知れません。我らには、何のおもしろみもない時代ではありますが」シュリリスが言った。
「本当なら、絶対悪は誰にも束縛できない究極の存在。ザキエルとアズラエルのどちらを選ぶか、はたしてそれに値する肉の存在を見つけるかはその刻が来てみないと分からない。だが、万が一我らがアポロノミカンランドでの闘いに負けるなら孔明自身に、絶対悪を受け入れるかどうかを選ばせてやってもよい」
「おもしろい。孔明が合体を拒めばザキエルは誕生せず、合体を選べば龍神の力は失われる訳ですね。ジェノサイダス様と五選帝侯直々に守られるノーマンズランドの闘いには何を賭けます?」今度はビザードが尋ねる。
「神導書アポロノミカンを賭けるというのはどうじゃ?」
「なるほど。アポロノミカンこそ、神々のゲームの契機。究極の闘いの締めくくりに賭けるにはふさわしい」
「その通り。万が一にも奴らがノーマンズランドの闘いに勝つようなことがあれば、神導書にふさわしい人物に渡せるようにアポロノミカンを返してやり、こちらが勝利すれば最悪の人類にアポロノミカンを見せて、後は高みの見物といこうではないか。おそらくは、究極の予言が指しているのは今回の闘いじゃ。

 道化師(clown)が冠を抱くもの(crown)に変わり
 十三の白きものと黒きものが一つになる刻
 切り裂かれた天使が純粋な悪を生み出し
 緑の霧を巡る兄の子等と弟の軍団の闘いの
 幕が切って落とされる
 マーメイドとヴァンパイアの縛めが魔術師によって解かれ
 生きるために愛し合うことを求める者たちと
 生きるために殺し合うことを求める者たちの
 最後の審判が下り
 母なる星の希望と絶望が始まる

 真の意味は誰にも分からぬ。だが、最後の審判が下るのを見るのは楽しみじゃ」
「すばらしい。これで奴らとの闘いが数十倍にも楽しみになりました」
「さあ、これで闘いの段取りは決まった。それぞれのテーマパークに帰って、それぞれ備えを万全にしようではないか」

     

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