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Chef's Note

『シェフの落書きノート』

タスマニア・サーモン

2005-09-27 | 美味しいお話
秋鮭の季節ですよね。

久しぶりに…タスマニア・サーモンを仕入れました。

何で?
秋鮭の季節ですよね…ってイントロで始まって…
…タスマニア・サーモン??…とお思いのあなた。
まあ、落ち着いて…オイラの話を聞いてくださいな。

オーストラリアのタスマニア島は、オーストラリア大陸と南極の間にある島です。

世界遺産にも指定された大自然が残る島。
ペンギンも遊びに来るそうですよ…。

汚染の無い冷たい海で育ったサーモンは…
マリネにしても…
スモークにしても…
美味しいんですよ。

もちろん、お刺身でも最高です。
火を入れても美味しいけれど…
ちょっともったいない気がします。

なぜ、国産の秋鮭を使わないの?

海でとれたサーモンにこだわるからです。

ノルウェーサーモンやスコットランドのサーモンよりも…
素材の格も値段も上です。

もちろん、味も…かなり上。

イクラを持った川を上った鮭は、ほとんど使わないのですよオイラは…。
生のイクラがほしい時だけメスの秋鮭を買うようにしています。

サーモンは、海から川に入ると身の味が落ちるのですよ。
鮭の身を食べるなら…海でとったサーモンの方が美味しいと思うのです。

川よりも海の方が餌が沢山あるでしょ?
川を上り始めると、餌をほとんど食べないで子孫繁栄の為に死力を尽くします。

ですから、海でとれたサケの方が値段が高め…。
川でとれたサケの方が値段が安めになります。
イクラが入っている分…メスの方が少し高めなんです。

ニュージーランドのサーモンとかもありますが…。
やっぱり、タスマニア・サーモンがお気に入り…

時鮭や紅鮭よりも値段も手ごろ…。
空輸で運ばれてくるから、鮮度も良いし…。
使いやすいのです。

スーパーとかでは、売ってないのかな?
プロの料理人でも、タスマニア・サーモンを知らない人が多いし…

これから、もっと寒くなると…
幻の鮭『鮭児』ってのもいますけど…。
1本5万~10万円しますから…
なかなか、食べられませんよね…。

鮭児は、オスでもなくメスでもない…シロザケ
2千本に1本の割合でしかとれないとか、1万本に1本とか…。

確かに、美味しい! 激美味い!
だけど…こんな高いの普段のメニューには…ちょっと無理!

『鮭児』食べたい人、集まれフェアを大々的に開催しなきゃ…無理!

やっぱ…タスマニア・サーモンが良いのですよ。


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