Chef's Note

『シェフの落書きノート』

誤解

2005-11-05 | 自由 気ままな独り言
「シェフって、良く人に誤解されません?」
たまーに…聞かれる質問。

「そうだね…誤解されてるかもね…」
とオイラ。

「いいんですか?それで…」
と切り返される。

「誤解ってさ…解こうとすると…余計に深みにハマる事って多くない? 絶体絶命の誤解以外は…放っておく…」

「はぁ…」
と分かったのか分からなかったのか…
大抵こんな答えが帰ってくる。

「わかる人には、何の説明もせずに分かるでしょ?
わからない人に、なまじ説明しても分からないでしょ?」
とオイラ。

「だって…。損する事が多くありません?」
って聞かれる…。

「そうかもね…。別に損したとも思ってないけど…
損得で、やってないから…
縁の無い人とは縁がないでしょ?
縁のある人とは、壮絶な喧嘩をしたとしても…
別れることってないでしょ?
だから…いいの
もし、相手が誤解してたな…
って思ったら、また縁が出来るかもしれないし…
こうだっただの…あぁだっただの…
俺はこう思っているんだ…だの…
そんな言い訳っぽい事、言いたくないし…
悪かったら謝るし…
誤解されたなら、こっちに落ち度があったのかもしれないけど…
俺の器がそれ位しかないんだから仕方ないでしょ?」

と…いつもこんな風に答えてる。

「でも…損ですよ…」
とまた言われる。

「だからーーーー!」
って言いたくなるが…その後は無視…
違う話題に切り替える。


一体なんなん?

損とか得とか…
下手とか上手とか…

すごーく 極端な例えだと…
むかーし…昔。
『切支丹の弾圧』とかあったでしょ?

もし、オイラが切支丹だったら…
踏み絵は、絶対に踏まないタイプかも…

「貼り付け獄門…上等じゃん!何が悪いの切支丹…」
なーんて平気で言っちゃうタイプかも…

そういうの考えると確かに損?
踏み絵を踏めば…生きられる。
でも、そんな事してまで…
って考えるタイプかも。

ジェームス・ディーン…大好きだったもん…
って関係ないか…。

若い頃、約1年弱…L.Aで暮らして
確かにオイラの人生って変わった。

L.Aに行った最初の頃は、yes or no で聞かれると…
答えられなかった…。

でも、答えられるようになって日本に帰ってきた訳ですよ。

今更、損得で、yes とか no とか答えられません!

って訳ですよ。

こんなオイラを見て…
アルバイトの高校生が「シェフになりたい…」とか言って、両親を説得して調理師学校に通い…
コックさんを目指してる奇特な若者もいることだし…。

簡単に生き方を変える訳には、いかないですよ。

カッコつけてる訳ではないけれど…

都合の良いように…変えるのはできません。

そんなの…ちょっとカッコ悪すぎです。

キース・リチャードみたくなりたいって思っているのに…。

わかってもらえない人には…
誤解でも六階でも七階でも良いですよ…。

「好きにしてくれー!」

って言っときます。

本当に生意気なオッサンで…すんません…。


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