オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

予科練平和記念館

2010年03月08日 | 建物探訪
生憎の天気だったのですが、
建築士会見学会で、先月開館したばかりの「予科練平和記念館」へ行ってきました。



長くなりそうなので、館内の案内はこちらをご参考に


学芸員の方より建物の説明を受けることができましたので、紹介します。

建物のコンセプトとして、重いテーマを扱う資料館とならずに、
未来への架け橋となるような施設としての印象との意図から、
外装、また内部の仕上げが考えられたとのことでした。



外装の材料は耐久性と空の色を写しこむ建材が検討され、亜鉛鉄板が採用されたそうです。
(今日は雨のため、かなりクールなイメージですが)


残念ながら、内部は一切撮影が禁止でしたので、写真での紹介はできませんが、
ほとんどが白の無機質な仕上げを基調としています(大変明るいおおらかな空間でした)
これは、予科練生の純粋無垢な気持ちを現しているそうです。



正面からのアプローチはこんなです。


青い空と緑色の芝生になると・・・大分雰囲気が変わると思うのですが。
消火栓の赤いポール、もうちょっとずらして欲しかった~。



昭和を代表する偉大な写真家、土門拳がとらえた予科練

土浦海軍航空隊に泊り込んで撮影した写真のようです。

写真好きの私としては、大変見ごたえがあり、
また、この記念館にとっては貴重な数々の写真でした。


内部の展示室は市松状の平面計画、もちろん外観も市松模様、
そして、パンフも市松模様。
(予科練生があこがれた空を内部から創造できるよう、構造と開口を市松模様に)

この市松模様は、異なる価値観を持つ人々をつなぎとめる柄として、
平和への願いがこめられているそうです。


日頃、あまり向き合うことの少ないテーマですが、
命の尊さと平和への思いを深めることができました。



予科練平和記念館
茨城県稲敷郡阿見町大字廻戸5番地1
Tel:029-891-3344


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