オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

地震による建物被害について

2011年03月19日 | 建築
東北地方の方々に少しずつではありますが
救援物資が届き始め、燃料も運ばれたのが何よりです。
福島の原子力発電所においては、まだまだ危険な状態ではありますが・・・。


少しずつ被害のあった建物の片付けや崩れた塀の片付けが進んでいます。

地震により被害を受けた建築物は、
余震などにより人的被害を与える危険性があります。

そこで、大地震発生後の救命・救急・消防活動と共に
建築行政の役割として、被災した建築物の応急的な安全性の判定を行う
 『応急危険度判定』 があります。


『応急危険度判定』とは大地震により被災した建築物を調査し
その後に発生する余震などによる倒壊の危険性や
外壁・窓ガラスの落下、付属設備の転倒などの
危険性を判定することにより人命にかかわる
二次的災害を防止することを目的としています。


判定ステッカーとして
緑色(調査済) 調査により安全が確認された建物 
黄色(要注意)
赤色(危 険)

これらの判定結果は、建物の見やすい場所に表示され
居住者はもとより付近を通行する歩行者などにも
その危険性について情報提供することとしています。


皆様の方々にも既に見ている方がいるのでは・・・
とくにレッドカードを貼られた建物では、立ち入りが禁止され
余震などで大変危険がありますのでご注意下さい。



茨城県においては各行政より依頼をうけ
資格を持つ建築士が活動をしておりますが
燃料不足により思うように動けない状況が続いております。


【3月18日13:00現在の応急危険度判定実施状況】 

[12日より実施 現在19市町村] 
水戸市、土浦市、石岡市、常陸太田市、北茨城市、笠間市、つくば市
潮来市、常陸大宮市、那珂市、板東市、稲敷市、桜川市、神栖市、鉾田市
小見玉市、茨城町、大洗町、阿見町


水戸市内でもレッドカードが貼られ、一部取壊しがされたもの
またイエローカード(要注意)が貼られた建物も見受けられます。




こちらの建物にはイエローカードが貼られていました。
たまたまこちらの屋根を隣の3階部分から写真を撮る事ができました。

私が診断した建物ではありませんが、気になるのは屋根の施工方法です。
比較的新しい建物にも係わらず、損壊の仕方が普通ではありません。

確かな事は言えませんが
瓦をとめる横桟木に釘を打っている形跡が見あたらないのです。


今回の地震で瓦屋根に不安を持った方もいるかも知れませんが
正しい安全な施工方法であれで、震度6強でも問題ありません。
(現に新しい建物の屋根にはほとんど被害が見られませんでした)


あまりに被害の多いエリアのため
屋根の補修に大変な時間を要すると思われますが
是非屋根屋さんには、地震に強い正しい施工方法でお願いしたいと思います。





瓦屋根と地震について→こちらをご参考に


全国被災建築物
応急危険度判定協議会のホームページ



建築・リフォーム・外構などについてもご相談下さい。

ひたちなか市・水戸市不動産売買物件情報



コメント
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