笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

平常心

2009-06-18 22:31:47 | Weblog
 先日の練習試合の反省ノートを子供たちは今週の月曜日に提出してくれた。練習試合後、私からは何も言わなかったが、子供たちはしっかり反省をしていた。習慣として身につきつつあるのかなと思う。
 反省の中には、質問を書いている子もいる。「予測をするときどこを見て予測すればいいですか?」とか、「前のボールをどうとったらいいですか?」「速いサーブを打つためにはどうしたらいですか?」などである。こういった質問には私がわかる範囲でていねいに書いている。また、書く前に練習の中ですでにやっていることもある。子供たちには、どんどん質問してくるように言っている。わからないことがわかる、できないことができることは成長のためには必要なことだと思う。わからないことをわからないままでいると、土壇場でごまかしがきかないのではないかと思う。
 子供たちにノートを書いていると、自分でも思わぬ発見があることに気づいた。それは、例えば、サーブを打つときにある子は、「肝心なときにミスをしたので強気で打ちたいと思います」と書いていた。それに対して、私はたぶんよけいな力が入っているから、強気で打とうと思わないこと。肝心なときほど、練習のときに打っているいつもの気持ちで打つこと。平常心で打つこと。そして、ねらいも一ヶ所を集中して打つのではなく、広い範囲をねらうようにすること。以上のようなことを書いた。大事な場面になればなるほど、緊張して、しっかりとか確実にとか、がんばろうとか、どこか平常心でいられなくなる。 
 サッカーの日本代表の岡田監督が、先日のワールドカップ予選突破のときに「平常心」ということがキーワードだったようだ。また、メジャーリーグのイチロー選手は、4年連続出場を果たしたオールスター戦で二塁打を放った試合後のインタビューで「打席に立つ時の気持ちは公式戦と変わりません。打席に立って満足するような選手は、クビですよ。」と語ったそうである。

 今の子供たちは、いくら練習でいい動きをしていても、試合になると力を出せないことが多い。それは、スキルの未熟さにも問題はあるだろうが、平常心でいられなくなっていることも要因としてあるように思う。また、無心で動けるか、自然に動けるかということもあると思う。ここのところメンタルトレーニングについて、いろいろと学習を深めていると新たな角度で子供たちを見ることができそうである。日々努力。
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