笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

短期目標、中期目標、長期目標

2009-06-12 21:33:26 | Weblog
 昨日の練習で気がついたことがあった。それは、サーブ練習でいつものように2本連続を入れる練習でペナルティとしてミスをした人の数×50回のなわとびをみんなで跳んでいる。そのなわとびを跳ぶことが惰性で跳んでいるように感じた。私のねらいとずれていることを感じたので子供たちを集めて、そのことを直接言うのではなく、「自分は何のためにバレーボールをしているのか」というテーマで考えてもらった。
 子供たちからは、「体力作り」「運動神経を良くするため」「判断力を高めるため」「自分たちが立てた目標を達成するため」「バレーが好きだから」「もっと上手になりたいから」「いろいろなチームと交流をしたい」など様々であった。その後に、なぜ2本連続をした後になわとびをするのかも考えてもらった。私のねらいとすることを書いている子もいた。
 私は、何のために練習をしてるのかを常に考えて練習をすることを伝えたかった。なわとびをすることが当たり前になっているようでは、みんなでなわとびをしている意味がない気がした。一つ一つのメニューで自分のがんばることを具体的にすることを話した。

 きょうは、サーブ練習でも2本連続でペナルティを行わなかった。それよりも気がついたことがあった。それは、いつも同じ場所で打って入ったり、入らなかったりする子がいた。そうかと思えば、いろいろなところから積極的に打っている子もいる。子供たちは日々成長しているので、力のいれ具合も日々変わってきていると思う。それなのに打つ場所などの工夫がないまま打っている。そこで、エンドラインから、1メートル、2メートル、3メートルなど前後や左右の立つ位置を変えて打ってごらんと伝えた。そういうことを繰り返すうちにきょうはどこから打つのが適しているかを考えてほしいと伝えた。
 子供たちは、どうしても言われたことをやろうとする。それは、間違ってはいないと思う。しかし、それでは一つ一つ言わなければできない人間になってしまう。そうではなく、バレーボールを通して、考える力をつけてほしいと思っている。そのためには、私も含めて周りの大人が考えるきっかけをつくることと口やかましく言わないことも必要だと思う。
 草野塾頭が、「指導者の人間学」の本の中で「アドバイスのタイミング」について書いている。「いま一歩のところでモタモタしているときにこそヒントを与えなさい」「うまく言えないで、もどかしがっているときこそ助けてあげなさい」というのがあるそうだ。待つだけでもいけないし、焦ってもいけない。タイミングである。私もついついあーだ、こーだと言ってしまう。慎まなければならない点である。
 大会を目前に控えているが、子供たちの今ではなく、3ヶ月先、半年先を見据えた指導を心がけなければ、今やらなければならないことがおろそかになり、結果的に足下をすくわれるように感じがしてならない。指導者にも具体的な短期目標、中期目標、長期目標が必要であると感じる。日々努力。
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