劇場版アクエリオンを見たけれど…

相変わらずアクエリオンにハマっている私は、今月に入ってスカパーch.361のファミリー劇場の視聴を契約。
２日に放映された「劇場版アクエリオン」を録画し、ようやく昨日最後まできちんと見たわけですが…

率直な感想
　「これは、なんの冗談ですか？（＾＾；）」

ＯＶＡ「裏切りの翼」「太陽の翼」を編集したもの（＋壱発逆転篇？）が、この「劇場版アクエリオン」なのだという解釈で合ってるのかな…。

ＯＶＡに関しては、作品に関する掲示板を見て、大まかな内容だけは把握しており、それ相応の覚悟はできていたけれど、これは想像以上に痛い！
…もちろん、ＴＶ版のノリとは真逆でシリアスな内容に、「こっちの方がいい！」という意見があることへの否定はしませんが、ＴＶ版が好きな人間にとっては色々な意味で、違和感ありまくりな作品に感じるんですよね～。


*「創聖ではなく、創星のアクエリオン」なので…
①ＴＶ版の世界の、パラレルワールドという設定なので、登場人物とメカニックは同じでも、人物の境遇や登場の仕方が違う。
②ＴＶ版では不動司令だと言われていた“アクエリオン第３のエレメント”として、スコルピオスなる人物が登場。

こちらのアポロは、金田榮治氏のキャラクター初期設定にある、森を愛する寡黙な少年っていうのを踏襲しているんだな、とは思ったのですが…

どっちかというと「もののけ姫」に近いものを感じてしまった！
…っていうか、パクリ？
（絶対パクリだよ）

でもって、こちらのシルヴィアは、最愛のお兄様を失い（シリウス→戦死）翅を持つ後ろめたさも手伝って、次第に暗くておどおどした性格に。
そして、実はアポロニアスを殺したスコルピオスの転生者だったというオチの麗華は、自分がアポロニアスの恋人だったセリアンの生まれ変わりだと思い込み、シルヴィアを殺そうとする怖い女に。

ＴＶ版のキャラクター設定も、個性が際立ちすぎて慣れるまで時間がかかったというのに、ＯＶＡ（＝劇場版）はＴＶ版の真逆ときた。
特に麗華の痛い女っぷりにはドン引きですよ。
（トーマに翅を植えつけられたという理由があるにせよ）
河森監督のお気に入りキャラを、わざわざ変な方向に目立たせなくてもいいのに、これはいったいどういう狙いだったんでしょうか？

人類の敵である堕天翅族のトーマの暴走と、アポロへの粘着っぷりもＴＶ版に比べると異常だったような…。
アポロがアポロニアスの生まれ変わりだということを、最初に発見したのもなぜかトーマだったし（なぜ今なんだよ？って思いました）、過去生を思い出さないのはおかしいみたいな描写には、ＴＶ版のある意味冷徹な面影はありませんよね。

それに、トーマ受胎の描写はいらないって！
更にそれが流れる（流産ってやつです）シーンなんて、たとえＯＶＡでもグロ以外の何物でもないよ。
これを考えた人間の神経を疑うレベル。

シルヴィアの腕チョンパも、全く意味不明だし…？
あれ、本当にトーマに切られたんだろうか？
いつものように（←ＴＶ版も）空間に漂う登場人物たちのイメージ映像（＾＾；）では、片腕がないシルヴィアが何事もなかったようにしてましたが…。

ＴＶ版を見ていた時には、たまに挿まれる１万２千年前のアポロニアスとセリアンの画像を見て、“こっちのエピソードも見たい”と思っていたけれど、今回の劇場版を見て、こんなのだったらイラネ！とも思ったし。

セリアンとスコルピオスの関係性もよくわからなかった。
親類？兄弟？

…つまり、全てにおいて「え、なんで？？」っていう疑問と「え～！なんで？」っていう失望感に支配される作品だったのですわ。
もちろんＴＶ版にはない良さもあったとは思うけど。

９日（月）には、同じch.361でＯＶＡ「裏切りの翼」「太陽の翼」が放映されるわけで、これは劇場版のオリジナルサイズなわけですよね。
劇場版以上に、麗華がアポロにつきまとったり、アポロがシルヴィアに親切だったり、ジュンとつぐみが麗華をセリアンの生まれ変わりと持ち上げたりするのだろうか？（これ全部ＴＶ版にはない描写…；）
うわぁ～～っ！

ある意味それも楽しみだったりする…かな（＾＾；）
（怖いもの見たさ）