おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 航跡408

2009-07-18 | ジパング
ホントに本当?…草加の退場。

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大和、沈没。
それによって引き起こされた大きな渦に、呑み込まれそうになる草加と角松。
そしてそれは、カーネル乗艦の駆逐艦も同じだった。
カーネルは、大和=原爆が海底に沈んだことにより、みらいへの攻撃中止をミッチャーに申請するよう部下に命ずるが、自艦の転覆阻止が最優先されると反論され、ぐうの音も出ない。
草加は言う。「手を離し、“私”を生かせ」
その本意を汲み取った角松の目の前で、草加は大和と共に海底に消えていく。
救命筏のロープにしがみ付き、危うく難を逃れた角松は、草加の意思と共に、二度目の戦後を生きることを決意する。

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「角松が手を離すわけないでしょ」
と、先週まで思い込んでいたわけですが…

離しましたね。

“角松が生きることにより、自分の肉体は滅んでも尚、意思は受け継がれる”という、草加の望む道を受け入れた形。

草加オタの悲鳴が聞こえてきそうな場面ではありました。
「人でなし~!」
「角松、お前が●ね!」(一応、伏字;)
…こんな風に思っている人がいたら、ちょっと待ってほしい。

手を離した直後、自分のこぶしをぐっと握り締める角松と、それを見た草加との間に流れる確固たる信頼関係を、是非感じて欲しいと思いました。
“この手は離すけれど、貴様の思いはこのとおり、握り締めているからな”
という角松の無言のメッセージに対して、満足そうに微笑む草加。

角松も、最初は草加の話に拒否反応を起こしていたのに、ここまで長く関わってきた草加の最後に立ち会う人間として、その思いに答えなければならない義務感を抱いてしまったんだろうな。

思えば草加も、角松にあの時助けられなければ既に死んでいた人間。
ジパングという物語の中で、実際に「歴史の揺り戻し」が起こっていることを考えれば、今回の草加の死亡も、そうなるべくしてなった、と言えるのかもしれない。
…冷めた見方をすれば、ですが。

私の希望としては、最後の最後まで角松とぶつかり合い、その結果としての“ジパング”が生まれればいい、と思っていた。
それが夢で終わった今となっては、正直今後のことが心配で仕方がない、というところ。
まぁ、何かにつけて、未だ明らかにされていない草加の“遺言”が、物語の進行上ちらついてくるのだろうけどね。

今後しばらくは、角松の救出、というか角松の置かれる状況が描かれていくんだろうね。
カーネルからの打電がなくとも、ミッチャーはレーダーで大和の沈没を知るだろうけど、それでも相変わらずみらいへの攻撃を続けるのかな。
それとも拿捕へと方向転換してくるのか…。

大和という障害物がなくなった今、体勢を立て直した駆逐艦が、プカプカ浮かぶ救命筏を発見する確率は高いと思う。
早々に次の展開へと進むことを期待します。

何回も言うけど、角松は右足粉砕骨折してるということをお忘れなく!

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