TKさんから渡された本。
「52ヘルスのクジラたち」⇒(町田そのこ作)
主人公は、大分県の海辺で一人暮らしを始めた三島貴瑚(みしまきこ)。
そこで貴瑚は、自分の名前を「ムシ」だという少年と出会う。
体中に痣があり、着た切り雀のような洋服を着、しゃべれない少年。
母親から虐待を受けてると思われる少年と、貴瑚が受け続けた親からの虐待。
貴瑚は親の虐待から自分を救い出してくれた人たちと同じように、少年を助けたいと思う。
52ヘルスのクジラとは、他のクジラと違って周波数が高いので他のクジラが聞き取れない。
そのため群れに入れず、一番孤独だと言われている。
2021年・本屋大賞1位。
感想:貴瑚の受けた虐待のところでは涙が止まらなかった。
親に愛されたいのでされるがまんまの子供たち。
子供を自分の私物だと勘違いして、はけ口にする親。
涙を流しながらの一気読みだった。