久しぶりの葉室麟さん。
ARさんが貸してくれた。
「嵯峨野花譜」⇒(葉室麟作)
主人公は京都・大覚寺の少年僧・胤舜。
彼は華道未生流二代目・不濁斎公甫の弟子。
花にまつわる話が10話。
胤舜は水野忠邦の側室の子であるが、忠邦が西の丸老中になった時に母だけ呼び寄せたので母とも別れたのだった。
忠邦の子であることから、忠邦に恨みをもつ輩に胤舜は命をも狙われる。
時代小説。
感想:喜怒哀楽の感情を持たなかった主人公が変わっていく。
人の為に花を活けることで彼は成長していく。
その成長を見るのは楽しいけど、父子&母子はなんとも悲しい。
久しぶりに葉室ワールドを楽しめる本だったわ。
一気読み。