A’s h.m.

暮らしの中のhandmade&homemade

教室見学

2008-03-14 | つれづれ


三月の初めの日曜日、良いお天気にコウさんと散歩の途中のことです。

1年以上前からずっと気になっていた「機織教室」の近くを通ったので、
「どんなところかな…ちょっと外から見てみようかな」
って、教室の前を通ってみることにしました。
個人の先生がご自宅でやっている教室なので、住宅街の中にあります。

「あ、ここだわっ」。
小窓に織り布が掛かっていたのですぐにわかりました。
よく見たら、おうちの方が外で鉢植えの植え替えをやっていらっしゃる様子。
私たちに気付いて飼い犬がワンワンと吠えたので、その方と目が合いました。
しかし、意外と人見知り&消極的な私…ヾ( ̄ェ ̄;
今日のところはそのまま通り過ぎようとしてしまいましたが、
コウさんが
「聞いてみれば?」って横から言ってくれたので、
(あ、そうか)と気付いて、
「あ、あの…機織の教室はこちらですか?」ってお尋ねすると、
「えぇ、えぇ、そうですよ。
 どうぞ、良かったらご覧になって行ってください。さぁ、どうぞどうぞ」
って、突然声を掛けてきた私たちを中に招き入れてくださり、
思いがけず教室見学をさせていただきました。

部屋の中にはたくさん並んだ織り糸や織り布作品がいっぱいで、
それを見ただけでもう感激です。
その方が先生だったので、色々と教室のことを説明していただきました。
機織機も何台か並んでいます。
それを眺めながら自分がぱたんぱたんと織ることを想像して、
気分はすっかり鶴の恩返しかターシャ・テューダーさんか。
(あんなに大きな機織機じゃないですけどね)
コウさんまで、
「へぇぇ…こんなのが出来るんだ」とか言いながら作品を手にとって感心していました。

教室のスケジュールを聞くと、ちょうど自分の仕事が休みの日に教室がありました。
あぁ、やってみたい。
だけどそんな時間取れるかな…?
またもや消極的に悩む私に、
「いいじゃない、何でもやりたいと思ったことはやってみれば」
ってコウさんが言ってくれたので決心しました。
体験教室で小さな作品を作ってみられるそうなので、
まずはそこから始めてみよう。

「私ね、春から始めたことって長続きするんだ」
なんて、すっかりウキウキ気分の私。
前向きコウさんと一緒で良かった。
私1人だったら、通り過ぎて終わってたと思うもの。


夫婦って

2008-03-13 | つれづれ


今日は、お義母さんの命日でした。
あれからもう、2年が経ちます。本当に月日が経つのは早いです。
先日の日曜日に三回忌の法要がありました。
息子は定期試験前日だったので、朝、コウさんと二人で出掛けました。

法要が終わると、参列者が墓前へ行ってお参りをするのですが、
その前に義父が参列者へ挨拶をしました。
その時に、義母宛ての手紙を書いてきたので読ませてくださいと言って、
お墓に向かってその手紙を読み始めたのです。

今にも溢れ出しそうな涙をこらえながら、時折声を震わせながら、
義母への想いを語る義父の姿を見ていると、
私たちには、2年は早いと感じる時間だったけれど、
お義父さんにとっては、長く辛い2年だったことが分かりました。

「これまであなたと一緒に暮らしてきて、とても愛されて大切にしてもらったわ。
 だから、私の人生に思い残すことはないからね。幸せにしてくれてありがとう」
義母は気管支の未分化がんでした。
医師から余命3ヶ月という診断を受けていて、
呼吸困難で緊急入院する2日前の夜に、義父にこう言ったそうです。

「号泣する僕を前に、あなたがとても落ち着いてそう言ってくれたことが忘れられません」
と、手紙で語ってくれた義父。
家族ですら初めて聞いた話でした。

大切な人との別れは必ず来るんだ。
当たり前だけど、現実として考えられずにいたことを思い知らされた気がして、
涙が止まりませんでした。
もしその時が来たら、私は義母のようにありがとうと言えるのでしょうか。

お義母さんは病気が分かった後、私に、
「あっちゃん、私ね。
 自分の病気のことより、私がいなくなった後、パパが1人になるのが心配なのよ…。」
って言ったんです。
結局お義母さんは自分が病気なのに、ずっとお義父さんの心配ばっかりしていました。
夫婦ってそういうものなのでしょうか。

「一緒に居られる時間を、大事にしようね。」
帰りの車の中で、コウさんとこの日の事を話しながら約束しました。

写真は、二人で散歩に行った梅林公園の梅です。


お昼ごはん

2008-03-12 | 料理


先週でお弁当が終わりました。
これで4月の新学期までは早起きしなくて良いのだ。
お弁当作りは段々と慣れるもんだと聞いていたけど、私の場合はダメみたいです;
いまだに時間がかかるので、5時半起きが続いています…σ( ̄∇ ̄;
お弁当がない日は6時半起きになるので、
睡眠時間が1時間も増えるのがありがたいです。

今は試験中なので、お昼ご飯は息子と一緒。
冷蔵庫になーんにも無いけど、時間だけはあるという日は、
少しずつお皿に並べてあげると、何だか色々あるような気になります。
でも実は、切っただけとか、作り置きをお皿にのせただけとか。

山芋短冊、キャベツの梅肉和え、ささ身の三つ葉和え。
カボチャの煮物に、高野豆腐の煮物。
それから、温泉卵と焼き蓮根にトマト。
鶏肉の照り焼きを一切れ。
これに玄米ご飯です。
焼き蓮根と照り焼きだけ、お昼用に焼きました。

明日で試験も終わりです。
あとちょっと、がんばれっ*^o^)ノ




見つけた!

2008-03-11 | 好きなもの

この器、アラビアのパラティッシのシリーズがとても好きで、
少しずつそろえていきたいと思っていたのに、製造終了になってショックでした。
ところが、先日デパートで販売されていたんです。
「コレって、復刻版ですか?」ってお店の方にたずねたら、
そうではなくて、期間限定&数量限定で販売されているとのこと。

終了前にもっと買っておけば良かった…と思っていたので、
とっても嬉しかった!
でも、だからといって一度にたくさん買うことは出来ません;
厳選した結果、一番欲しかった中と外の両面プリントのボウルを。

眺めているだけで嬉しい。


昨日の

2008-03-08 | お菓子


昨日のココアケーキを型から抜きました。
この型は、シフォン生地以外ならどんな生地にも使えるので大好きな型。
切る時も、切り分けやすいです。
生クリームと苺でいただきました。
あーやっぱり、おいしいねぇ。

それから、今日は頑張って白糸刺しゅうが1つ出来ました。
これがとっても面白くてね、
次はもう少し大きいサイズのものに挑戦しようかな…と^^





ココアのケーキ

2008-03-07 | お菓子

チョコレートの入ったケーキも良いけれど、
ココアのケーキのふんわり軽い感じが好きです。
これから1~2日置いてしっとりするのを待って、
皆でおやつにいただくのが楽しみ。

今日は妹から宅配便が届きました。
去年奈良で買った“賞味糖”という大事なお砂糖を
勿体なくて使わずに取ってあるって言ったら、
「マジで?ちょっとぉ~使おうよぉ~」って呆れながら、
他にも和三盆やおいしいお茶など、色々詰め合わせて送ってくれました。

嬉しかったわぁ。ありがとうね。
これで粒あんを作るわ。
きっとおいしいだろうなぁ^^


煮物

2008-03-06 | 料理

先日のアルミ鍋の使い勝手がとても良くて毎日使うようになりました。
直径が15㎝高さが6㎝という大きさが(そしてフタ付き)
“ちょこっと煮物”にちょうど良い大きさなのです。
今まで、煮物ってつい作りすぎてしまって残りがちでした。
でも、このくらいだと、おいしい間に食べ終わってしまうでしょう。
これからは気軽に1日1煮物です。

春野菜が出始めたので、フキを買ってきました。
茎の部分と葉の部分に分けて下茹でをして薄皮を取り、
茎はシンプルに薄味で煮ました。
葉はダシを取った後の昆布と一緒に細かく切って佃煮に。
これがとてもおいしくて、ご飯がすすんでしまいます;
市販の佃煮だと、味が濃すぎたり甘すぎたりでたくさん食べられませんが、
自分で作ると味の調節が出来ますからね。
酒とみりんと醤油で煮ただけだけど、フキのいい香りの佃煮です。

他にも、カボチャの甘煮やひじき煮など、煮るのが面白くって。
今日の夜には、小さいヤリイカを煮ました。
もちろん、このお鍋1つで全て作ることが出来ます。
おかげでうちの冷蔵庫は、今までになく常備菜がたっぷりです。


見た目より…

2008-03-05 | 手作り



近頃はまた白糸刺しゅうに夢中になっています。
もしも1日中空いている日があったら、
座ったままになって、おしりに根っこが生えてしまうことでしょう。

先週の風邪ひきの日々、
ジムに行くのは諦めて家に居たので、編み物をしていました。
麻100%の糸があったので、それでポットマット作り。

でも、この麻糸がクセモノで、
糸の撚りが甘くて…というより、ほとんど撚りがかかっていなくて、
ものすごく編みにくかったのです。
そのくせ滑りがよくて、棒針がツルツル滑るし…
両腕に力が入ってどんどん肘が上がってくるから、肩が凝るったらありゃしない。
この大きさを編むのに思いのほか苦労してしまいました。
一応、編込みになっているんだけどな…分かりにくいなぁ^^
遠くから離れて見ると…ほぉら柄が見えてくる~~?

裏にはウールの布を縫い付けてスチームアイロンをかけたら、
縮まってフエルトみたいになり、
編み目部分はきゅっと締まってしっかりした仕上がりに変わりました。
見た目より硬い手触りと、このボサボサ感が結構気に入ってます。



シャキシャキ

2008-03-04 | 料理

最近、毎日のように食べているのが、レンコン。
冬の間はみずみずしくておいしいですよね。
どんな風に料理しても大好きなんだけど、
塩コショウして焼いただけのシンプルな食べ方が一番かなぁ。
皮付きの長いもも一緒に、シャキシャキした歯ごたえが残るくらいに焼きます。
鶏肉があったので、これも同じように塩コショウして焼いただけ。
お肉はちょっとで充分です。

ソテーした後のフライパンに、
バルサミコ酢と醤油を同量入れて煮詰めたソースをかけたら出来上がりです。
このソースが、簡単なのに複雑な味になっておいしいのだ。
じゃがいものスープと、たっぷりのサラダでお昼ごはん。(二人分)


私のおひなさま

2008-03-01 | つれづれ

 「うちにはお雛様がなかったんだよね。
 小学生くらいの頃、
 お雛様が欲しいって言ったら、
 “お雛様なんて必要ないのよ”って言われた。
 でもそう言うお母さんが、折り紙でお雛様を折ってくれた事を覚えてるわ。
 折り紙を何重にも重ねて着物を作る立体的なお雛様。頭はマッチ棒なの。
 お雛様って、母方の祖父母が買ってくれるものなんだってね。
 その頃、お母さんの両親はもういなかったから、
 今思えば、お母さん、きっと辛かったんだろうな。」

何年か前にそんな話をコウさんにしたら、
「(私と妹と)女の子が二人もいるのにね。それは寂しかったね」
って、私の話を聞いて言ってくれました。
コウさんちには、義姉のお雛様とコウさんの五月人形があって、
毎年、それを飾ってお祝いしてもらうのが、子供の頃とても楽しみだったからって。
結婚した後も義母は、季節になると実家で必ず飾ってお祝いしていてくれましたし。

そんな訳で、
 「今からでも遅くないから、お雛様買いに行こうよ。
 せっかく、埼玉には“人形のまち岩槻”(現さいたま市岩槻区)があるんだから!」
って言ってくれたんです。
コウさんの嬉しい言葉に、
やっと自分のお雛様を買ってもらえるんだ!って、夢のような気持ちになりました。
そして、次のお休みに二人で岩槻まで出掛けました。

岩槻には駅前通りはもちろん街中にたくさんのお人形屋さんがあって、
桃の節句前には、どのお店にもお雛様がいっぱい並んでいます。
私は嬉しくなって、
次々お店に入っては、お雛様を見て回りました。
七段飾りや、親王飾り、どのお雛様も立派で綺麗なお雛様ばかりです。
なんて綺麗なんでしょう…こんなお雛様がずっと欲しかったんだよね。

でもね、
「かわいいねぇ…」って言いながらたくさんのお雛様を見ているうちに…
やっぱりこのきらびやかなお雛様たちは、
これからすくすく育っていく女の子のためのお雛様だなぁって思えてきたのです。
もう大人になった私の所に来ていただくお雛様じゃないな…って。
そして、
こうやってたくさんのお店をまわって本気で自分のお雛様を選ぶことが出来ただけで、
もう充分満足な気持ちになっていることに気付きました。

「やっぱり、やめとくわ」。
そう言って、私の気持ちををコウさんに話すと、
「ホントにいいの?」って何度も聞いてくれたけど、
ホントに、ホントだったのですよ。
その時感じた、小さい頃からの願いが叶った満足感は今でも思い出すことができるほど。
それまではお雛様の思い出のなかった私の、嬉しいお雛様の思い出です。


それから数年後の先週、松屋銀座に行った時に、
「ちょうど時期だからお雛様の展示会とかやってるんじゃない?」
ってコウさんが言うので、上階に上がってみると本当にありました。
藤原了児さんという雛人形作家さんの個展です。
そこでこの「小さきものの世界」と名付けられたお雛様に出逢いました。

ひとつひとつ丁寧に作られたお雛様がとても可愛らしく、
作った方の温かみが感じられました。
私が逢いたかったのはこういうお雛様だ…。
「気に入ったんでしょ?今買わなかったら、もう一生買わないと思うよ」
そういうコウさんの言葉に、心が決まりました。

やっと逢えた、はじめての、私だけのお雛様。
お母さんにも見せてあげたいな。
ほら、とっても可愛いでしょう?
旦那様に買ってもらったんだよ。
お母さんが折ってくれた折り紙のお雛様にちょっと似ているかも。
並んだお雛様を見ながら、
亡くなった母のことを考えたら、
ポロリと涙がこぼれました。


 

大正から昭和にかけて作られたお雛様のお道具を使って作られたそう。
この漆塗りの箱の中にお雛様を納められます。
雛壇は昔のお雛さまで使われていたお道具“長持ち”を使い、
布作家の方が手染め手描きをした雛壇の敷物を敷き、
小さな姫貝合わせが二組。
どれもよく考えられて、丁寧に作られています。
ずっと眺めていてもあきない、可愛らしさ。