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暮らしの中のhandmade&homemade

夫婦って

2008-03-13 | つれづれ


今日は、お義母さんの命日でした。
あれからもう、2年が経ちます。本当に月日が経つのは早いです。
先日の日曜日に三回忌の法要がありました。
息子は定期試験前日だったので、朝、コウさんと二人で出掛けました。

法要が終わると、参列者が墓前へ行ってお参りをするのですが、
その前に義父が参列者へ挨拶をしました。
その時に、義母宛ての手紙を書いてきたので読ませてくださいと言って、
お墓に向かってその手紙を読み始めたのです。

今にも溢れ出しそうな涙をこらえながら、時折声を震わせながら、
義母への想いを語る義父の姿を見ていると、
私たちには、2年は早いと感じる時間だったけれど、
お義父さんにとっては、長く辛い2年だったことが分かりました。

「これまであなたと一緒に暮らしてきて、とても愛されて大切にしてもらったわ。
 だから、私の人生に思い残すことはないからね。幸せにしてくれてありがとう」
義母は気管支の未分化がんでした。
医師から余命3ヶ月という診断を受けていて、
呼吸困難で緊急入院する2日前の夜に、義父にこう言ったそうです。

「号泣する僕を前に、あなたがとても落ち着いてそう言ってくれたことが忘れられません」
と、手紙で語ってくれた義父。
家族ですら初めて聞いた話でした。

大切な人との別れは必ず来るんだ。
当たり前だけど、現実として考えられずにいたことを思い知らされた気がして、
涙が止まりませんでした。
もしその時が来たら、私は義母のようにありがとうと言えるのでしょうか。

お義母さんは病気が分かった後、私に、
「あっちゃん、私ね。
 自分の病気のことより、私がいなくなった後、パパが1人になるのが心配なのよ…。」
って言ったんです。
結局お義母さんは自分が病気なのに、ずっとお義父さんの心配ばっかりしていました。
夫婦ってそういうものなのでしょうか。

「一緒に居られる時間を、大事にしようね。」
帰りの車の中で、コウさんとこの日の事を話しながら約束しました。

写真は、二人で散歩に行った梅林公園の梅です。