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A’s h.m.

暮らしの中のhandmade&homemade

ミラノからフィレンツェへ 6.28.Sun.

2015-10-15 | 2015.6.25~7.6 イタリア


この日は移動日。
ミラノのホテルで朝食の後チェックアウト。
歩いてポルタ・ガリバルディ駅へ行く途中、
不思議な建物を発見しました。
高層ビルのようだけれど、
あちこちから飛び出しているものは何?



近づいて行くと、だんだんと見えてきました。
高層マンションのベランダからは
たくさんの植木が生えていたのです。

このマンションは、
“植木ありき”なのかしら。
入居の条件は、植木が好きで枯らさないことかしら。
どんどん伸びたらこの先どういう変化があるのかしら。
植木のベランダは不規則になっているようだけど、
どこからどこまでが一世帯かしら~?
と、想像は膨らむばかり。

それにしても斬新なマンションスタイル、
歩行者の目を惹く効果は大ですね。
実にイタリアっぽいな~。



こちらがポルタ・ガリバルディの駅構内。
ミラノからフィレンツェまでは
イタリアの新幹線「italo(イタロー)」に乗って1時間半ほどです。
早めに行って、地下のスーパーでお昼用の食料&飲料を買い込み
ホームで待ちます。

出発時間が近くなると
出発便の横にホームの番号が表示されるのですが
これが出発時間ぎりぎりになるまで表示されないんです。
実はフランスもそうだった…
十数本あるホームの端から端までを走った覚えがあります。

この日は特に遅くてまだかまだかとソワソワ…
駅にいたどの職員さんに聞いても
「とにかく(掲示板を)見てろ」の一点張り。
他の電車はどんどん表示されていくのに…。

そのうち出発時間が過ぎてしまいました。
乗り遅れるとチケットは無効になってしまうので
アナウンスのイタリア語が分からない小心者の私は、
「フレンツェに行けなくなったらどうしよう?」と
ものすごく心配になります。
(こういう時、夫は何の根拠もなく平気なので助かります)

結局、出発予定時刻から15分遅れでホームの番号が表示された途端、
ドドドドドーッ!
同じように待っていた人々がトランクを引きながら走る、
さながら民族大移動が始まりました。
そりゃもう、みんな必死!
すでに出発時間が過ぎてるんだから、
いつ出発するのかわからないですもんね。

予定の出発時間から遅れること22分、
ようやく発車したらホッとしたのか
おなかがグーです。



↑しゃぶしゃぶ肉みたいだけれど
これ、生ハムです。
どっさり入ってておいしい!
生ハムは日本に買って持ち込めないので
現地でイヤと言うほど食べておかないとね。



ちっちゃいつぶつぶオリーブ。
なのに種は入ってた;



小ぶりで平たい形はヨーロッパの桃なのかな。
フランスでもよく買って食べました。
これがとってもジューシー、甘くておいしい。

フィレンツェS.M.N(サンタマリアノヴェッラ)駅に到着。
遅れると思ったら、
なぜかほとんど当初の予定時間通り(^ー^;



わたくし、鉄道好きの鉄子さんではないですが
スタイリッシュなitaloは惚れ惚れと眺めてしまいます。
車掌さんも素敵で、「イタロー!」って感じでした(笑)。



意外と汚れているイタロー。
運転席の窓もまっちろけ。
フランスの新幹線TGVも汚れていて、
車窓がくもって外が見にくかったなぁ。
その点、日本の新幹線っていつもピカピカですよね。
電車やバスもそうだけど、
公共の場が当たり前にキレイな日本を
あらためて自慢に思いました。

これで3か国の新幹線制覇したぞ~って、鉄子ではないけどもσ(^∇^;

歩道が石造りなのでガタガタ道を
重いトランクを引きながら歩くのはつらい…
その上、35度をこえる猛暑のフィレンツェ、
この先に海水浴場でもあるのかと思うような暑さでした。
しかし、海などあるはずもなく、
「フィレンツェってこんなに暑いの~~聞いてないよ~~」
つまずかない様に石畳ばかり見ながら歩いていました。
そんな時、ふと前を見ると、



で、でたーっ!

まさにそんな感じでした。

フィレンツェのドゥオモはミラノのトゲトゲのドゥオモとは対象的で、
このドーム型の大きさと重厚感に圧倒されました。
すごいすごいすごい!
ほらあれ、映画で待ち合わせしていた頂上も見える♪
この上に登るんだって思っただけでドキドキしてしまいます。
フィレンツェが舞台の映画「冷静と情熱のあいだ」を
日本で再度観ておさらいしておいたけれど
やっぱり目の前にすると迫力が違いました。



ミラノではフォーシーズンズホテルだったので、
次の宿泊先は、
フィレンツェらしい雰囲気が味わえるB&Bにしました。
街のド真ん中と言っていいほど
どの観光スポットからも近い便利な場所です。
でも、最初にこの小さなドアを見つけるのには苦労しました。
ここを開けてもらうと階段があって、
中に入ると深くて広く、
京都のうなぎの寝床という感じでしょうか。

B&Bの部屋はサイトでステキなのは確認済みだったけれど、
玄関の写真がなく、どんな具合なのか知らなかったんです。
私が街角で2個のトランクの見張り番をして、
夫がB&Bがあるはずの住所辺りを
汗びっしょりへとへとになって探し回りました。
まさかまさか、頼りがこのドア1枚とは思わずに。
添乗員さんがいない個人旅行の辛いところですね~(^ー^;

結局近くのショップの店員さんが住所を見て
「たぶんこの辺だよ」と教えてくださったそう。
やっとのおもいで中に入ることができたので夫が汗を拭き拭き、
「初めてでこの場所を見つけるのは難しいよ~」って受付に居た奥様に言うと、
「まぁそれはそれは!いいエクササイズになったでしょ?!」って。
いたずらっぽく笑われると、それもそうか…と思えたらしくて。
これはもう奥様の勝ちですね。

オーナーのブルーノさんは、
ずっとフィレンツェのこの場所に住んでいて、
家族でB&Bを経営されています。
滞在中、会うと必ず私の名前を呼んでくださるのも嬉しかった。
いつもニコニコとっても優しくお喋りも楽しい方で、
まるで、自分のおじいちゃんちに遊びに行ったみたいな気分にさせてくださいました。



13時半には到着してランチのはずが
なんだかんだで遅れてしまったし、
イタローの中でずいぶん食べたり飲んだりしていたのでランチはパス。
それよりも、荷物から解放された状態でこの街を歩きたい!
またすぐにあのドォーモを見上げに外へ飛び出しました。



アルノ川沿い。
この近くに後日訪れる予定のウフィッツィ美術館があるので
場所確認ついでに散策しました。



ここ、ここ!
このお店屋さんが軒を連ねている橋も
映画で観た~っと有頂天になっちゃったなぁ。



正確に言うと、
ここはヴェッキオ橋というフィレンツェ最古の橋です。
この景色、絵心があればスケッチブック片手に筆を走らせてるなぁ…。



こちらがあの薬局で有名なサンタマリアノヴェッラ教会。






ここの前は広場になっているので
しばしベンチに座って喉を潤すも、
暑くてゆっくりはしていられません。
すぐ近くのサンタマリアノヴェッラ薬局もちょっとのぞいて、
お買い物はまた後日。

そろそろおなかもすいてきたので
この日は昨年リニューアルされた中央市場に行ってみました。



2階にはおおきなフードコートがあって
イタリア料理がたっぷりそろっています。
私たちの予定は、まず「SUD」のピザを食べること!



左上が市場入口です。
左下、窯のあるのが「SUD」というpizza屋さん。
このフレッシュなプチトマトが
これでもか~っと、どっさりのっているピザが
とっても美味しくて!
種類違いで2枚の大きなピザと
濃いビール2本をあっという間に平らげました。
あ、2人でですよゞ(^∇^*



どれにしようか迷い過ぎるほどチーズの種類が多くて…
だけど、市場と言ってもそんなに安くないな…という印象かな;
この時1階の市場には行けなかったので
また後日、ゆっくりと思っていたんだけど
予定がいっぱいの中、結局行くの忘れてた…;



帰り道、サンタマリアノヴェッラ教会の裏側。
表側の白く可愛らしい印象の教会とは全く違う姿です。

そのすぐ横がS.M.N駅。
明日は朝からピザの斜塔へ行くので
今のうちに電車のチケットを買っておくことにしました。
といっても、今までの新幹線のチケット類は日本で買ってあったし、
ミラノで乗ったのは地下鉄だったので、
イタリアで在来線の切符を買うのは初挑戦。
「大丈夫なの?」ってまたもや不安な私。



とにかく駅に行って人々の様子をよくよく見ていると、
皆が並んでいるこの機械がチケットの販売機らしい。
そして券売機そばにある柵の横から、
ある男性が買っている画面をチラ見していると
イタリア語の中に本当にチラッと「PISA」の文字が。
それだけで「よっしゃわかった、あれだな。買ってみよう!」って言う夫。
一瞬「マジですか;」と私はひるんだけれど
ここで電車の切符を買っておかないと
明日のピサの斜塔の入場時間予定は決まっているから悩んでいる暇はないのだ。
2人で券売機にかじりついて…奇跡的に買えました。
為せば成るゞ(^ー^;



ホテルの傍を歩いていると
どこからでもこのドォーモがこんな風に顔を出しています。
そのたびに、
「あぁ、きれいだなぁ…」としばらくぼんやりと見上げて。
フィレンツェの人はこれが日常なのね。



長い列が出来ていたジェラート屋さん「Venchi」。
後ろの壁からはチョコがダラダラ~~♪
夜、お店が閉まっていてもチョコは流れていたので
あれはエンドレスなのだと驚きました。
駅からの帰り道、
昼間の列がなくなっていたので「いまだ!」と飛び込みました。
ピスタチオとワイルドベリーのカップで3.5ユーロ。
ジェラートはまちがなく、どこもどれもおいしいねぇ。


さて、明日はピサの斜塔へGo!


ミラノ散策 6.27.Sat.

2015-07-28 | 2015.6.25~7.6 イタリア


イタリア到着すぐ、ミラノ万博からクタクタでホテルに戻りましたが
一晩ぐっずり眠って朝食をしっかり食べたら元気回復!
この日はミラノ散策本番です。
ホテルのビュッフェスタイル朝ごはん。
イタリアと言えば、ハムにチーズに…カプチーノ。
もちろんお皿の上は、全部食べましたとも!



一日乗車券(1人4.5ユーロ)を購入すれば
最初の改札チェックから24時間は地下鉄やバス、
街のあちこちを走るトラムが乗り放題になるので
一日散策にはとても便利でした。
日本と違って、イタリアでは駅じゃなくて売店で
チケットを購入するのが普通のようです。
ホント、改札でも駅員さんを見かけなくて。

実は、前日初めての駅構内。
切符の販売機が小銭切れで、
私たちは20ユーロ紙幣しかなく、
売店はもう閉まってる時間で、
ものすごーく困ったもの…(^ー^;



今回はこれがあるから安心ということで、
まず向かったのが冒頭の写真、
ミラノの中心にあるドゥオモです。
各都市にあるドゥオモはそれぞれタイプが違って個性的。
ミラノのドゥオモはゴシック建築の傑作と言われ
細部の美しさには感動してしまいます。



天井が高く美しいドゥオモの内部。
柱の太さ大きさには驚きます。



細かいステンドグラスが
キラキラ輝いて、出るのはため息ばかりです。



階段を上ってドゥオモの屋上に。



下から見た通り、あっちもこっちもトゲトゲ。



トゲトゲがずっと続くので、
柱の間から覗くと合わせ鏡のように見えます。



ここが屋上正面の部分。
遮るものが何もなく、
日差しが強くてあまりのんびりはしていられません。
監視員の方々も日焼けして真っ黒でした。



ひゃぁ~、人がちっちゃい。



建物のトゲトゲ部分に、
人の像がくっついているのですけれども
あれはどうなっているのでしょう。
どうかして落っこちないのでしょうか…と心配になりました。
見ているだけでゾクゾクします。
ミラノの街の景色にも目を向けて…



歴史的建造物は所々常に修復中ですが
外から一見してわからないのは
こうして足場の色にも気を使っているからなのね。




下りたらもう一度正面から見上げます。
朝一番に向かったのですぐに上がれたけれど
もう長蛇の列ができていました。



やっぱりすごいなぁ、ドゥオモ。



ドゥオモを背にして広場を見渡します。



右手にはガッレリアという高級ショッピングアーケード。
ブランドショッピングはしないけれど
ここには一つ、行く目的がありました。



ガッレリアの中ほどにある床に
牡牛のモザイクがあります。
そこにかかとを付けて一回転すると願い事がかなうとか。
そこにはもうすっかり穴が開いちゃってます。



ちびっこの次は私、私!
願い事そっちのけで回るのに一生懸命?
で、何を願ったんだっけ…
そうそう、
また来れますように…って思ってた気がします。
あれ?再訪を願うのはトレビの泉だったのに…;



↑ガッレリアの内部は四方にアーケードが続いています。
さて、次は地下鉄でCairoli駅に向かいました。



そこにあるのはスフォルツェスコ城。
センピオーネ公園の中にあって、
ゆっくりと散策することができます。



比較的観光客も少なく、
地元の人々の憩いの場という感じの公園です。
ランニングしてるおじさんや芝生に寝転がっているカップル。
ミラノの日常が垣間見えてホッと一息。



公園の終わりには平和の門が。
小さな凱旋門という感じですが
なかなかどうして立派な門ですもん☆



そこからまたまたぼちぼちと歩いて、
この日のランチのお店へ向かいます。



マンションのベランダも素敵。



トラムも車も人も通るこの二つの道。
その左側の道に入って行きました。



到着したのが「CuocOna」というお店です。
トリップアドバイザーでかなりの上位だったお店。
思っていたよりオシャレで現代的な店構えでしたが、
長身のステキなお兄さんとぽっちゃりしたかわいい女性、
お二人ともとてもフレンドリーでかつ気が利いていて、
おかげで楽しい食事が出来ました。



たっぷり歩いてのどが渇いていたので
最初に炭酸水をゴクゴク飲んだ後、
白ワインで落ち着いて乾杯。
料理は量があるので、
パスタとメインを一皿ずつ注文しました。
どんなお味か楽しみです。



モチモチのラビオリの中はゴルゴンゾーラチーズと…なんだろ?
手打ちでひとつずつキャンディーみたいにキュッとねじって
手作りされたことを身振り手振りで教えてくださいました。
そうそう、こういうのが食べたかったのよねっ。



濃い味を想像していましたが
シンプルで柔らかいスライスビーフ。
美味しい~って言いながら、
うっかりワインがすすみます。
いい気分でおなかもいっぱいになりました。

にもかかわらず、
店頭に並んだ手作りケーキが気になる…



沢山並んだ中から、
やっぱりお勧めのティラミスと、
パッションフルーツのタルトを、
「ほんの少しずつにしてね」と
お兄さんにお願い。

ティラミスはコーヒーがしっかり効いていて、
とてもしっとり。
もちろんどちらも美味しい。
全部で45ユーロ。
ごちそうさまでした。

*****

お店を出たら夫が希望していた洋服のアウトレットのお店へバスで。
大きなお店が集まったアウトレットモールかと、
私は勝手に想像していましたが
一軒のお店だったので思ったより早めに終了。
そこからまたバスに乗って、聖ロレンツォの円柱を見に行きました。



ここは日本のBS番組で、
「ヨーロッパ街歩き」(番組名こんなだった?)で観て
行ってみたかったところです。
なので、観光客はほとんどいないような…



教会の前に道路と並行して、円柱の遺跡があるのです。
いえいえ、
円柱が先で、道路が後から並行したんですよね。



商店と円柱の間をトラムが走っています。






番組では、
円柱の前の床屋さんの店先におじいさんが立っていて、
番組のスタッフさんが、
この円柱のいわれを聞いたんだけど
おじいさんも「ずっと前からあるよ」くらいしか知らなくて(笑)
おじいさんは、ほとんどお店の従業員の紹介をしていました。

この日もおじいさんが立っていました!
「日本のテレビで拝見しましたよ」って言いたかったのに、
私たちが、道を渡っておじいさんのそばに行く前に、
ふらりと歩いてどこかに行ってしまいました…残念。
おじいさんも街歩きに行ったのかな。



広場で人々がジェラートを食べているのに気付き、
どこだ?くんくん…と探して(ニオイはしないけど;)
お店を発見!

暑いのでリモーネと、大好きなチョコのジェラートを。
組み合わせがちょっとヘン?
でも、どちらもおいしいなぁ♪



Colonne di San Lorenzo、とても素敵な街歩きでした。

*****

19:00から開店の、Pizzaのお店へ。



お店の近くに行くともうすぐ開店。
人気店とのことで、
けっこう人が並んでいました。



「Pizza Am」。
イタリアで食べる最初のPizzaは
抜群に美味しいと言われているところがいいですもんね。



開店時間から5分過ぎに開店。
店内に入ると、
「Buonasera~!!」という歓迎の言葉と共に、
ウエルカムのスパークリングワインのグラスと、
出来たばかりのパニーニがお客様たちに渡され、
皆それを持って席へ。

このパニーニの美味しいこと!
その美味しさに、
Pizzaへの期待も満々になりました。
この冷えたビールも、とろりとして美味しかった!
日本にもあるかなぁ。



最初のお客様で、
店内はあっという間に満席です。





カプレーゼとマリナーラ。
見た目はシンプルで似ていますが
煮込んだトマトソースとガーリック、
たっぷりのフレッシュなトマトとモッツァレラチーズ、
それぞれ全く違った味です。



大正解の美味しさに
この大きなPizzaもペロリと平らげました。



プリンプリンのモッツァレラチーズを
ちぎっては乗せ、ちぎっては乗せを
見せてくださる愉快なお兄さん。

帰りに私たちが日本から来たと知ると、
メロンとピスタチオのリキュールを
それぞれ原酒でなみなみとごちそうしてくださり
おかげで酔っ払いのお帰り~♪になってしまいました。
全部で37ユーロ。

この旅を振り返って、また食べたい!と思うPizzaです。



帰りにスーパーに寄りました。
「スーパー?どこに?」でしょ?
目の前まで行かないと分からないのよね。

*****



この日の最後で、この旅のメインイベントのひとつ。
レオナルド・ダヴィンチ「最後の晩餐」鑑賞のために、
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に向かいます。

1469~98年にかけて教会の食堂の壁に描いたというフレスコ画は
1度に15分、30人の完全予約制で、
3か月前からインターネットか電話予約で受付なのですが
予約が出来ないチケットで有名です。

かく言う私たちも日本から電話で、
ミラノのコールセンター受付時間に合わせて何百回も…
(いや、大げさでなく千は超えてました!)電話し続けたものの、
オペレーターには1度も繋がりませんでした。
本当に受付の人いるの?!って聞きたかった…(T∇T)

ほとんど話し中か、「ただいま大変込み合っています(的なイタリア語で)」のテープか、
数十回に1回、プルルル~っと回線が繋がっても、
期待して待ったあげくに勝手に切れる…という悲しい結果でした。

おかげで今も、
イタリア語で「最後の晩餐」の意、
「チェナコロビンチャーノ(Cenacolo Vinciano)」の言葉が
頭にこびりついて忘れられなくなっています。

そして、
かたやインターネットのサイトでは、
カレンダー上で予約出来る日はオレンジ色、
いっぱいの日はグレーということですが、
どんなに毎日確認しても全部グレー。
これはもうダメかも…と半ばあきらめモードに。

しかし、
サイトのカレンダーを毎日見ているうちに発見したことが!
予定日がかなり近づくと、
何の前触れもなく突然、
近々の日がまとめてバタバタと
“予約可”のオレンジ色になることがあるのです。

先に取り分として押さえていた旅行会社の解約分などが、
戻ってきたりするのでしょうか?
それもタイミングを逃すとみるみる無くなってしまうので
6/27の“予約可”であるオレンジ色を発見した時は手が震えました。
朝から22時の閉館まで15分刻みの鑑賞時間ですが、
27日のチケット2枚が残っていたのは、
最後の予約時間である21:45。
夜遅くても取れれば良いわ!と、クリック。
そんな必死の苦労のあげくにGETした「チェナコロビンチャ~ノ」です。



ここが夢にまで見たサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。
やっとここまで来たわよ~っと思うと、感無量です。



左側にあるのが受付。
予定時間の30分前には集合するようにとのこと。
この奥にレオナルド・ダヴィンチ「最後の晩餐」のフレスコ画がありました。



フレスコ画は撮影禁止なのでこれはパンフレットの写真です。
中は何重にも扉があって、
予約時間までは画の外の最後の扉前で待機しています。
時間になったら、前にいた人が出て、次の人が入るという仕組み。
ピッタリ15分で終わります。
リキュールの飲みすぎで、実は待合の椅子でちょっとウトウト…

そこまでは暑いのに、
画のある部屋だけは空調がガンガンに効いていて、
そのせいか空気がピーンと張りつめていました。
30人しかいないから、近づいたり遠目で観たり、
おのおのが静かにゆったりと画を体感することが出来ます。
思っていたよりもずっと大きくて、ずっしりと重い画でした。

反対側の壁にあるジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノの
「キリストの傑刑」というフレスコ画も素晴らしいものでした。

あぁ、やっぱり観に来て良かった。
観られなかったら、やっぱり心残りだったもの。



22時を過ぎた教会前はもうほとんど人もいない。
さて、バスに乗って帰りましょう。



ドゥオモ駅までバスに乗ったので、
夜にライトアップされたドゥオモを見ることができました。
太陽の日を浴びた真っ白なドゥオモも素敵だったけれど、
夜の闇を背にしてオレンジ色に光輝くドゥオモもまた美しかった。

1日中、たくさん感動した日になりました。


お久しぶりです!

2015-07-16 | 2015.6.25~7.6 イタリア


2ヶ月半も空いてしまいました。
トップに広告が出ちゃってるだろうな…と思って
恐る恐る開くと…やっぱり;
にもかかわらず、
訪問してくださっている方々…嬉しすぎる(T∇T)

ご心配をおかけしました、
もちろん私は元気ですょ~。
なんやかんやと良いことも悪いこともありまして、
それぞれにバタバタしておりましたが
とにかく元気だけが取り柄ですσ(^∇^*

先週まで少し早い夏休みを取って、
イタリアに行ってました。
日本が雨続きだった時です。
ミラノ、フィレンツェ、ローマ、
イタリアは連日ギラギラ太陽、35度を超す猛暑でした;

昨年のフランス旅行記もまだ途中なのに…
旅行記は私には向いてないみたいだと
チラリとは感じながらも
懲りずにお話ししてしまいます。



今年もカタール航空にて、
ドーハのハマド国際空港でトランジットののちの、
ミラノのマルペンサ空港までの十数時間の旅。
サマータイムで時差が7時間あって
それからトランジットもあって…
結局何時間かかったのかよく分からなくなります;
空から見たドーハの街の美しいこと!



そして、都会を過ぎるとどこまでも続く砂漠。
地図を見始めると止まらない私は
(特に地理が好きなわけではないのですが)、
実物の地形を食い入るように見入ってしまいました。



ミラノのマルペンサ国際空港に到着。
現地時間14:57にバスに乗り込み、
ミラノ中央駅まで50分。
スマホのSIMカードをイタリアのSIMに変更して、
電車の切符、万博のチケット、
初めての国でそれぞれ四苦八苦しながらも何とか購入。
まぁ、調べていたとはいえ全くの個人旅行なので、
実際に行くと、ちっちゃなわからないことがちらほら。
早速、ミラノの親切な方々にお世話になりながら、
その日の夕方には電車に乗って、
なんとかミラノ万博に行って来ました。

そこで分かったのが、
万博のチケット、
万博会場の入口に売ってないんです!



チケットは最寄り駅の特設売り場にありましたが
場所がものすごーく分かり難いです。
それも会場入口から駅へ、また戻ったので、
行ったり来たりで30分はロスしました。

この後の旅でも、
予約出来るチケットは日本でしていたにもかかわらず、
イタリアで何度となく、
チケット購入の分かり難さに閉口しました。
翌日街を歩いて分かったのですが、
万博のチケットは、
街のレストランやお店で売っているのを
前もって購入する人がほとんどのようです。




食の祭典であるミラノ万博。
各国のパビリオンでは
それぞれ食の文化について学べます。
もちろん日本館もあって、冒頭の写真がそれです。
しかし、食を味わいたくともどれも高かったなぁ。
日本館では、
ライスバーガー1セットが、
日本で食べる2セットのお値段。
牛鍋1人前約¥4700。
到着したばかりのイタリアで、
わざわざ日本食は食べないとはいえ…食べられないなぁ。



世界各国のパビリオンがいっぱい有りすぎて、
どこを入って良いのやら…
万博会場の端から端まで、
たぶん1キロくらいあると思います。
唯一記憶と建物がつながるリトアニア館は…
可愛らしかったな~♪ゞ(^^;



発見!
↑この模様が、うちにある木製の糸巻と一緒。



これはどこの国だったかしら;



えーっと、



アフリカのどこだったかな;

とにかく、
到着初日にここまできたものの、疲れて眠くて。
半分ウトウトしながら歩いてました。
ミラノでの3日間の予定がいっぱいで、
どうしてもこの時間帯しか空いてなかったんです。

半ば無理矢理に行ったけれど、
本来、万博というところは、
1日かけてゆったり見物するところですよね。



日没時間が遅いので、
日が暮れ始めたこの頃はもう夜10時くらいです。
万博はもう満腹だ。
取りあえず帰って明日からに備えよう。

そうそう!
シェットランド・レースのストールも仕上がりました^^
それはまた追い追い…
またぼちぼちお付き合いくださいませ。