昨日24日、エルマーが天国へいってしまいました。
1998年9月15日生まれのエルマー。13歳と1ヶ月と9日でした。
土曜日の朝、点滴の針に乗っかったか踏んだかで針が抜けてしまい、
丸4日間の入院点滴で、とりあえず家に帰りましょうということになって。
息子とお迎えに行ったら、エルマーはすっかり疲れているようで、
最初は腰が抜けたように、後足を引きずって歩いていました。
でも、すぐに家に帰ったことが分かったようで、
よたよたしながらも自分のおトイレに行って、
それからは、リビングで横になって過ごしました。
何度もトイレに行くので、すぐ傍にトイレを持って行ってあげたら、
立ち上がって、一生懸命自分で行こうとします。
だから、いつも抱っこしてトイレに入れてあげました。
おなかがすっかりゆるくなって、うんちがほとんどお尻に付いてしまいます。
毎回洗うと体力を消耗してしまうので、
日曜日の夜に、お尻まわりの毛を切ってあげました。
でも、それからうんちをすることはありませんでした。
爪も伸びていたのでカットしてあげると、
抱っこされたままそれをじっと見ていました。
ご飯を食べないとどんどん体力を消耗してしまうし、
水を飲まないと脱水状態になってしまうし、
そうするとさらに腎臓の機能が弱まって、尿毒症を起こしてしまいます。
とにかく、少しでもごはん食べようね、お水を飲もうね、って、
注射器の形のスポイドで口に入れてあげるのですが、
帰宅した頃は何とか食べていたのに、
日曜日の夜にはそれも受け付けなくなってしまいました。
月曜日の昨日は、どうしてもお昼まで仕事があったので、
エルマー、ちょっと待っててね、すぐ帰ってくるからね。絶対絶対よ」と言って、
とにかく行って、泣きながら仕事を済ませて、
もう時間は確認していないけど、必死で帰ったので13時15分頃には帰ったと思います。
「エルマー!今、帰ったよ!」ってリビングに駆け込むと、
ひょいっと頭を上げてこちらを見てくれました。
タオルが枕になって居心地良さそうにしつらえてあったので、、
息子がエルマーの周りを整えて行ってくれたんだなって思いました。
息子に後から聞くと、午前中は学校へは行かずに、
1時過ぎまでエルマーの傍に居たそうです。
この日、エルマーが1人になったのは10分ほどだったんだ…と思うと、
ほんの少し安堵しました。
すぐにエルマーの傍に横になって、目を見て色々話しました。
ピンク色だった唇や舌や耳の色が白っぽくなっているのは、貧血のせいだと思いました。
骨髄に血液をつくれという指令は腎臓がするそうです。
本当に、腎臓が悪くなると体のあちこちに異常が起こってしまうのです。
でも、瞳はキレイなグリーンで、じっと私を見てくれています。
「エルマー、入院してるの辛かったよね。よそに行くの嫌いだもんね。
ゴメンね、ゴメンね、きっと良くなるよね
ご飯ちゃんと食べて、早く元気になってね
そうしたら、しんどいのも無くなるからね
エルちゃんは、ほんとうに我慢強いおりこうさんやね
だから良くなるよ絶対元気になるよ」
そんなことをずっと話していました。
私の話を聞きながら、
エルマーは、舌を少し出して、呼吸が浅くなっていました。
自分で水を飲もうと立ち上がるんだけど、自分ではもう飲む力もなくて。
どうしよう、このままだときっともっと悪くなってしまう…
でも、今の状態のエルマーを病院に連れて行くと、その間に何か起こりそうで…
少し出た舌が乾いてカラカラになってしまいそうなので、
抱き上げてスポイドでお水をあげました。
辛くても、お口に入れてあげると、こくんこくんと飲むのだけど、
もうちっとも飲んでくれない。
力なくぐったりとした手足が私に寄りかかっていました。
その時、エルマーが起き上がろうと少し声を出したので、
「エルちゃん、どうした?おしっこ?」と言うと、
床と私の膝が濡れていました。
「いいのよ、いいのよ、おしっこが出るのは元気な証拠なんだからね…
拭けばいいんだからね」
そう言って見たエルマーの瞳が、グリーンの光を失って真っ黒になっていて、
ちょっと出ていた舌はもう引っ込んで、小さなお口が少しあいていました。
必死でエルマーの名前を何度も何度も呼んだけど、
もう光は戻ってこなくて、
私の腕の中で、小さな手足がどんどん冷たくなっていくのが分かりました。
「嫌だよエルマー、エルマー、エルマー!」って何度呼んでも、
エルマーの柔らかくてしなやかな体が、少しずつ少しずつこわばっていきました。
午後2時30分でした。
エルマー。
大声で君の名前を呼んでも、
もう返事がなくて、
どんなに泣いても、いつまでたっても涙がちっともかわかないょ
とにかく、コウさんと息子に知らせて、
エルマーの体をキレイにしてあげてから、
居心地良く寝かせてあげました。
昨日の夜は、4人で一緒に過ごしました。
それから、最後の夜は、エルマーが大好きな息子と2人で寝ました。
今日、
私が、エルマーと2人で一緒に居て、
すやすや寝ているような横顔を見ていると、
エルマーがここに居るうちに、
心配してくださってる方々に知らせなくては。
昨日のこと、ちゃんと書いておかなくてはと思いました。
突然体調が悪くなってからたった3週間でした。
思い返してみれば、突然じゃなかったのかもしれない。
老化だと思っていたのがそうじゃなくて、病気のサインだったんだ。
私はどれだけのサインを見逃してしまったのだろう。
ちょっとでも良くなればと思ったけど、
こんなことになるなら、入院して辛い目に合わせることなんてしなきゃよかった。
エルマーは病院が嫌いだったから。
それなのに、4日間も我慢させてしまった。
怒っていただろうな。
「何でこんなところに居るの?何で?何で?」って思っていただろうな。
今は、何を思っても後悔と悲しみばかりの涙だけど、
「お母さんがそんなに泣いてたら、
エルマーが心配して天国にいけないんじゃないんですか?」
今朝、息子が私にそっと言いました。
そうだね、そうだね、ゴメンねエルマーって、また涙があふれてしまいます。
今日の夕方、エルマーと最期のお別れをしてきます。
コウさんと、息子ももうすぐ帰って来て、3人でお別れをしてきます。
泣きながらも、今は気が張っていてこうしてエルマーのことを書くことができました。
だけど、
これから自分の中でどう気持ちが落ち着くかわからなくて。
少し時間がかかるかもしれないけれど、
もどって来たいです。
エルマーを見守ってくださって、ありがとうございました。
では、行って来ますね。
みおくってあげてくださいね。